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タワーマンション(たわーまんしょん)

「タワーマンション」とは、高層建築物の一種で、一般的には地上20階(あるいは30階)以上の高さ(約60m)を持つ超高層の集合住宅を指します。
都市部の再開発エリアなどに多く建設され、眺望の良さや充実した共用施設などが魅力ですが、一方で価格の高さや管理費などの維持コストの負担も考慮しなければなりません。

タワーマンションの特徴

超高層構造

鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)や鉄筋コンクリート(RC造)をベースに、高度な耐震技術と強固な基礎工事を採用して建設されます。地震対策として、制震構造や免震構造が取り入れられることも多く、安全性が高いのが特徴です。

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眺望・景観の良さ

上層階に行くほど視界が開け、街並みや夜景、海や山などの絶景を楽しめる場合があります。眺望の良い部屋は需要が高く、資産価値も上がりやすい傾向にあります。

共用施設の充実

フィットネスジム、プール、ラウンジ、ゲストルーム、カフェスペースなど、ホテル並みの豪華な共用施設を備えているタワーマンションも少なくありません。日常生活にプラスアルファの快適さを求める人にとっては魅力的です。

タワーマンションのメリット

資産価値が安定しやすい

立地が良く、再開発エリアなどで建てられることが多いため、資産価値は下がりにくいです。特に上層階の高額物件は、需要が衰えにくく、投資対象としても注目されます。

高水準の防災・防犯機能

オートロックやセキュリティカメラ、防災センターなどが充実しており、管理人やコンシェルジュが常駐しているケースが多いです。また、耐震・免震設計が採用されることで、地震への安心感が高まります。

快適な生活環境

眺望や通風、採光に優れた部屋が多く、建物内にコンビニやスーパー、クリーニングやクリニックなどの商業施設が併設される場合もあります。外出しなくても多くの用事を済ませられるため、忙しい人には利便性の高い暮らしが可能です。

ラグジュアリーな共用空間

ロビーやラウンジ、フロントサービスなど、日常生活がちょっとしたホテルライクな雰囲気になる点もタワーマンションの大きな魅力です。

タワーマンションのデメリットや注意点

価格の高さ

地価が高い都市部に建てられるうえ、大規模共用施設や高層建築ならではの建築コストがかかるため、一般的に分譲価格・家賃が高額になります。それと一緒に固定資産税も高いです。

注意

地方人からすると都心部のタワーマンションはありえないとビックリするぐらい高いです。

管理費・修繕積立金の負担

共用設備が充実している分、管理費や修繕積立金も高く設定されがちです。
エレベーターのメンテナンスや共用施設の維持管理には多額の費用がかかるため、将来的に修繕積立金の値上げが行われることも珍しくありません。

エレベーター待ちや混雑

朝の通勤時や大規模イベント時など、エレベーターが混雑することがあります。高層階ほどエレベーターを利用する頻度が高いため、待ち時間がストレスになる場合もあります。

災害時のリスク

耐震性は高いものの、大規模な災害や停電時には高層階まで階段で移動しなければならない、給水や排水が止まるなどのリスクがあります。非常用発電機や備蓄体制がどの程度整っているか、事前に確認しておくようにしましょう。

タワーマンションを選ぶ際のポイント

立地とアクセス

交通の利便性や周辺環境は、資産価値や暮らしやすさに直結します。駅までの距離や商業施設の有無、学校区などをしっかりチェックしましょう。

階数と眺望

上層階ほど眺望が良くなる反面、価格が上昇します。どのくらいの高さまでなら予算に見合うのか、自分が望む眺望や朝晩の日当たりを実際に確認すると安心です。

ヒント

最初は驚くこのすごい眺望も、生活を続けると比較的すぐに飽きてしまうものです。
決して嫌味を言うわけではないですが、果たしてこの眺望が絶対に必要かどうかも含めて検討してみてください。

共用施設や管理状況

フィットネスやラウンジなどの施設を使う予定があるかどうか、管理組合や管理会社の実績、修繕積立金の計画がしっかりしているかをチェックしてください。

エレベーターの台数

戸数に対してエレベーターの台数が少ないと、朝晩の混雑が起きやすくなります。また、引っ越し専用エレベーターや非常用エレベーターの有無など、防災面の設備も要確認です。

耐震・免震・制震構造

高層建築の場合、地震対策は非常に重要です。物件のパンフレットやモデルルームで、どのような工法や技術を採用しているのか、詳しく説明を受けると良いでしょう。

「タワーマンション」に関するまとめ

タワーマンションは、都市部の超高層住宅として、眺望の良さや充実した共用施設、堅固なセキュリティなど多くの魅力を備えています。その一方で、価格の高さや管理費の負担、エレベーター混雑や災害時のリスクなど、特有のデメリットも存在します。

物件選びでは、立地・階数・管理体制・災害対策などを総合的に評価し、自分のライフスタイルや将来の資産計画に合致するかどうかを慎重に検討しましょう。十分に情報収集してよく検討した上で、快適かつ安心して暮らせるタワーマンションを見つけてください。

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