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新築(しんちく)

「新築(しんちく)」とは、建築後に一度も人が住んでいない建物を指します。
日本では、不動産業界のルールとして「建物が完成してから1年以内で、かつ未入居の物件」が新築物件と定義されています。
新築物件は最新の設備やデザインを備え、誰も使ったことがないピカピカの状態で住めるという大きな魅力である一方で、価格の高さや住み始めてから分かる課題もあるため、検討が必要なところもあります。

新築物件の特徴

最新の設備・デザイン

新築物件では、IHコンロや食洗機、浴室乾燥機、宅配ボックスなど、最新の住宅設備が取り入れられていることが一般的です。
内装デザインも基本的には現代のトレンドを反映しており、住むだけで快適で便利な生活が期待できます。

低コストを売りにしている建売などはそうでもないこともあるので、きちんと内見して検討してください。

未使用の住環境

誰も住んだことがない状態で入居するため、部屋や設備のすべてが新品で、汚れや傷がないのが大きな特徴です。
賃貸であっても分譲でも「自分だけの空間」を手に入れることができます。

最新の建築基準

耐震基準や省エネ性能など、現行の建築基準法をクリアしているため、安全性や快適性が高い物件が多いです。
特に地震大国である日本では、新耐震基準に基づいた建物が安心材料になります。

新築物件のメリット

住む喜びと安心感

新築は「新品」であることに価値があり、気持ちよく新生活をスタートできます。
心理的にも「誰かが使ったもの」という抵抗感がないため、快適に暮らしやすいとも言えます。

初期メンテナンスが不要

配管や設備、外壁などが新しいため、当面の間(最低でも10年)は大規模な修繕やメンテナンスが必要になることは圧倒的に少ないです。よって、維持費用を抑えられます。

資産価値の高さ

特に分譲マンションの場合、新築時点では資産価値が高く、ローンを組む際も優遇されやすい傾向があります。
ただ、資産価値は築年数の経過とともに下がることを理解しておくことが大切な一方、都心部のタワーマンションなどでは購入時より価値があがることは多く、投資目的で購入する方も多くいます。

最新のエコ性能

高断熱・高気密の設計や最新の省エネ設備が導入されていることが多く、光熱費を抑えられる設備が豊富です。太陽光発電や蓄電池など、環境配慮型の住宅も増えています。

新築物件のデメリットや注意点

価格が高い

当たり前ですが、同じ広さや立地の中古物件に比べて価格が高いです。特に、この数年においては賃貸の場合も家賃が割高になっているものが多いため、予算と相談が必要です。

ヒント

賃貸物件においては、特に2020年のコロナ禍以降、建築資材の価格が高騰したことが大きな理由です。
実際に、建築コストが2~3割程度あがっています。

入居後に気づく課題

実際に住んでみて、日当たりや騒音、収納不足などに気づくケースがあります。
モデルルームや内見では気づかないポイントをチェックするようにしましょう。

ヒント

騒音問題については、線路わきや繁華街などでよくぶち当たります。
内見時に気に入って即購入したものの、いざ住んでみると電車が揺れるたびに騒音や振動がひどい!ていうケースは多いので、特に注意しましょう。

値崩れの可能性

分譲住宅では、新築から数年で資産価値が下がります。
特に、新築時点の価格が市場価値に対して割高である場合は、中古市場での売却時に損をするリスクがあります。

ヒント

明かに高い場合もありますが、素人には気づかないところです。
金額の高い、安いは工務店のいうことより、不動産会社にも相談されてみてもよいでしょう。

周辺環境の未成熟

再開発エリアや新興住宅地に建てられた新築物件では、周辺施設やインフラが整っていない場合があります。
買い物や交通の利便性が十分でないと感じることもあるため、地域の将来計画を確認してみたほうが良いでしょう。

新築に関する豆知識

「未入居物件」との違い

新築は「建築後1年以内かつ未入居」が条件ですが、1年を超えた未入居物件は「新築」とは呼ばれません。
ただ、未使用であることには変わりないため、価格が割安になる場合もあります。

住宅保証制度を確認

新築住宅には「住宅品質確保促進法」に基づく瑕疵(かし)担保責任が適用されます。
基本構造部分(基礎、柱、屋根など)は10年間の保証が義務付けられているため、万が一のトラブルにも対応してもらえる安心感があります。

購入・賃貸の初期費用が高め

新築物件では、頭金や手数料、敷金・礼金などの初期費用が高いのが一般的です。
分譲の場合、家具やカーテンなどの購入費も必要になるため、総予算をしっかり考慮しましょう。

早期契約特典やモデルルーム購入

新築物件では、販売開始直後に契約すると特典(割引やオプション設備の追加)が付くことがあります。言うだけでも言ってみましょう。
また、モデルルームとして使用された部屋が安く販売される場合もあるため、掘り出し物を探してみるのも良いでしょう。

ヒント

内見時に、「今、このモデルハウスにおいてある家具や備品を一緒に頂けるのなら購入します!」と言うだけで購入できるケースが多いですよ。
その場合は、家具購入費用を大幅に抑えることが出来ます。

「新築」に関するまとめ

新築物件は、「新品であること」「最新の設備や基準を備えていること」 が最大の魅力です。
快適性や安心感を得られる一方で、価格の高さや周辺環境の成熟度、入居後に気づく課題など、慎重に検討すべきポイントもあるのが事実です。

物件選びの際は、立地や予算とのバランス、将来の資産価値や維持コスト をしっかり考え、内見時には実際に住むイメージを持ちながらチェックすることが大切です。新築という選択肢があなたのライフスタイルや希望に合うものであれば、長く快適に暮らせる理想の住まいになるでしょう。

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