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ユニットバス(ゆにっとばす)

ユニットバスとは、浴槽、洗い場(シャワースペース)、トイレが一体型になった浴室のことです。
ホテルや一人暮らし用の賃貸物件でよく見られる構造で、限られたスペースを効率的に活用できるため、特にコンパクトな間取りの住宅に採用されることが多いです。

ところで、「ユニットバス」という言葉が誤解されることもあり、「浴槽とトイレが一緒にある浴室」だけを指すと思われがちですが、厳密には、壁や床、天井をユニット(工場であらかじめ製造されたパーツ)として組み立てた浴室全般を指します。
なので、賃貸物件では9割以上がユニットバスということになります。

ユニットバスの特徴

一体型の構造

浴槽、シャワースペース、トイレが一つの空間に収まっています。
壁や床、天井が防水仕様で、一体化した設計が特徴です。
部屋探しの際に、3点ユニットという言葉があればこれになります。

省スペース設計

浴室全体がコンパクトに設計されており、間取りの限られた住宅やホテルに適しています。

工場製造・現地組み立て

部品が工場で製造され、現場で組み立てられるため、施工が比較的短期間で済むのが利点です。

ユニットバスのメリット

コストが抑えられる

ユニットバスは規格化された製品のため、施工費用が比較的安価で、リフォームや新築時の費用を抑えることができます。

清掃が簡単

防水性の高い素材で作られており、壁や床を水で流して掃除できるため、日常のお手入れが楽です。

防水性能が高い

一体型の構造のため、隙間からの漏水リスクが少なく、湿気対策も優れています。

短期間で施工可能

工場で製造された部品を現場で組み立てるだけなので、施工が迅速に完了します。特にリフォーム時に有利です。

省スペースでも必要な機能を確保

限られた空間に、入浴やシャワー、トイレの機能を効率的に配置できます。
一人暮らしやコンパクトな住宅に最適ですが、ゆったりお風呂に浸かりたいという方は避けたほうが無難です。

ユニットバスのデメリット

狭さを感じやすい

コンパクトに設計されているため、特に背の高い人や体格の良い人には窮屈に感じることがあります。

トイレとの一体感が気になる

3点ユニットの場合は、トイレと浴槽が同じ空間にあるため、衛生面や使用時の快適さを気にする人もいます。
また、その構造上、温水洗浄便座をトイレに取り付けることが難しいです。

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インテリアの制約

ユニットバスは規格化されているため、デザインやレイアウトの自由度が低く、カスタマイズが難しいことがあります。
例えば、1面にリメイクシート(ダイノックシートやリアテックシート)の貼り付けや、リフォーム浴室用シートの貼り付けぐらいしかできません。
また、それらのシートの貼り付けもそれなりにコストがかかります。

複数人での使用が不便

3点ユニットの場合でかつ二人以上で住む場合、トイレと浴室を同時に使うことができないため、生活リズムが重なると不便になります。

ユニットバス活用の豆知識

シャワーカーテンで快適さをアップ

浴槽とトイレの間にシャワーカーテンを設置することで、使用時の水はねを防ぎ、トイレ周辺を清潔に保てます。
使用する際はバスタブの内側にシャワーカーテンを入れて使用しましょう。

収納アイテムを活用

吸盤付きのフックや棚を活用すると、シャンプーや洗顔料、タオルなどをスッキリ整理できます。

換気を徹底する

ユニットバスは湿気がこもりやすいため、換気扇を常に回すか、窓がある場合は積極的に開けて湿気対策を行いましょう。
賃貸物件では、喚起を怠ってカビをたくさん残したまま退去すると追加清掃費用をとられる場合が多いので、換気扇は常時回しっぱなしで問題ありません。掃除する手間を考えれば電気代も知れています。

トイレ掃除と浴室掃除を同時に

一体型のため、水で全体を流して一気に掃除することで、手間を減らせます。

カビ対策を忘れずに

換気扇を回しっぱなしにしてもカビが発生しやすい環境のため、防カビスプレーを定期的に使用すると清潔さを保てます。

ユニットバスが適した人

  • 一人暮らしの人
    省スペースで、生活に必要な設備がコンパクトにまとまっています。
  • 出張や旅行の多い人
    ホテルのユニットバスは使い慣れているため、同じような環境に住むのがストレスになりにくい。
  • コスト重視の人
    施工費用が安く済むため、賃貸物件や初期投資を抑えたい人に向いています。

ユニットバスの選び方と注意点

サイズを確認

自分の体格や使用感に合ったサイズを選びましょう。
狭すぎると快適さが損なわれる可能性があります。

換気性能をチェック

湿気対策のため、換気扇の性能や窓の有無を確認するようにしましょう。

トイレと浴槽の位置関係

トイレと浴槽の距離や配置が使いやすいか、内見時に確認しましょう。
ただ、3点ユニットの場合であればそこまでの大差はないでしょう。

素材の清掃性

防汚加工が施された素材や掃除しやすい形状のユニットバスを選ぶと、メンテナンスが楽になります。

「ユニットバス」に関するまとめ

ユニットバスは、省スペースでコストを抑えながら、必要な機能を一つの空間にまとめた便利な設備です。
一人暮らしやコンパクトな間取りの住宅、ホテルなどで幅広く利用されています。

一方で、3点ユニットであれば狭さやトイレとの一体感が気になる場合もあるため、自分の生活スタイルに合うかどうかを慎重に検討することが大切です。シャワーカーテンや収納アイテムを活用し、湿気対策を徹底することで、快適で清潔なユニットバス環境を保てます。

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