- 物件のマイソク?なんだそれ?
- そもそもなんでマイソクっていうんだ?
- マイソクを作りたいが、何か決まりはあるんだろうか
「こちら、物件のマイソクです。」と渡されて、??となった方もいるでしょうし、不動産業であっても使わない地域では全く使いません。
そのため、「ここのマイソク下さい。」と言えば、「マイソク?」と不動産屋さんのスタッフからクエスチョンされることもあるぐらいです。
今回の記事では、読めばマイソクについてすべてを解決出来ます!
順番に読み込んでいってみてください。
不動産屋のマイソクとは?
マイソクとは、不動産業界の専門用語で、その物件の概要や間取り、地図、契約情報がまとめられた資料のことで、チラシではありません。
大体はA4サイズの用紙に、1枚~3枚程度でまとめられています。
使わない地域では単に「物件概要」「物件資料」と呼んでいます。
不動産業は、このマイソク(物件概要)を使って、業者に物件の紹介、客付け依頼を行うという重要なツールになります。
大抵のケースでは、お客さんには紹介元が変わったマイソクを使用して物件を紹介することになります。
この紹介元とは、元付業者(もとづけ=貸主、売主から依頼を受けた仲介業者)と客付業者(きゃくづけ)があり、マイソクの下部(フッター)がそれに応じた業者名に書き換えられた状態になります。
このように不動産業では、「この物件をお客さんに紹介をお願いします!」と様々な不動産屋さんに客付けを依頼することが多いです。
ところでなんでマイソクと呼ぶ?マイソクの由来
マイソクの名前の由来は、とある個人事業であった「毎日速報センター」というものから来ており、この「毎日速報センター」は昭和44年から元付け業者から依頼を受けた不動産情報を記載して「マイソクでーす!」と仲介業者に配ってまわったことが語源です。
インターネットなんか当然になかったこの時代はこの資料を用いて、物件を紹介することが多かったことから物件資料を指す言葉としてそのままマイソクというものが定着したというわけですね。
なのでマイソクという言葉を使う地域はその発祥である東京、埼玉が圧倒的に多く、その頃マイソクを使ったことがないエリアではマイソクと言われてもちんぷんかんぷんとなるのも納得できるでしょう。
この「毎日速報センター」は、その後「毎日情報速報社」となり、現在では株式会社マイソクとして今も同じようにサービスの提供を行っています。
マイソクに記載する主な内容とマイソクの種類
賃貸として紹介する物件、売買として紹介する物件によって掲載内容に違いはあるものの、基本的な記載内容は共通です。
物件の詳細、不動産会社情報をメインとして、隙間に物件のPR出来るポイントを記載しましょう。
賃貸物件に関する主な記載内容
この種類のマイソクであれば、住居と貸地、オフィスなどのテナントで使用出来ます。テナントであれば消費税に関することも明記するようにしましょう。
- 建物名称
- 物件の所在地
- 地図
- 最寄り駅や交通アクセス
- 物件種別
- 取引態様
- 物件の写真(外観、内観)
- 間取り
- 賃料、その他費用
- 専有面積
- 設備
- 現況
- 火災保険など他賃貸条件
- 情報公開日、仲介手数料などの項目
売買物件に関する主な記載内容
この種類のマイソクであれば、土地、戸建て、一棟マンション、区分マンションで使用できます。
- 建物名称
- 物件の所在地
- 地図
- 最寄り駅や交通アクセス
- 物件種別
- 取引態様
- 物件の写真(外観、内観)
- 間取り
- 価格、その他費用
- 土地面積、建物面積、延床面積
- 土地権利関係
- 法令の制限
- 現況
- その他必要な項目
- 情報公開日、仲介手数料などの項目
物件のアピールポイント
A4用紙1枚ですべて納めようと項目をたくさん作るとごちゃごちゃして見にくくなってしまいます。アピールポイントは隙間を利用して記載するような形でも良いです。
マイソク下部(フッター)に入れる会社情報
- 会社名
- 所在地
- 宅建免許番号
- 連絡先(主に電話、FAX)
- サイトURLやメールアドレス
主に上記5つとなりますが、ご自身が主な担当となって売り込みをかけたい時などは連絡先においては担当者直通の連絡先でかまいません。そうすることで物件の紹介もスムーズに行えます。
見やすいマイソクを作るためには
書きたい情報が多すぎてみんな記載したい気持ちは分かりますが、なるべくシンプルにして、まずは目を惹くことが出来る情報だけを記載するのがベストです。
マイソクも第一印象が大事です。
魅力的なマイソクであれば、それは十分に伝わり、詳しいことは問い合わせしていただいた後に答えるようにしましょう。