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危険信号?ブレーカーが原因不明で落ちる時の正しい対処法

「また落ちたし!」

テレビを見ていたら突然の停電。
冷蔵庫の音も止まり、慌ててブレーカーを確認すると案の定落ちています。

「でも使っていたのはいつもと同じ家電なのに…」
原因不明のブレーカートラブルに悩まされていませんか?実はこれ、単なる不具合ではなく、危険な事故を未然に防ぐ重要なサインかもしれません。

この記事では、「原因不明」と思われがちなブレーカートラブルの真犯人を解説します。

僕のアパート入居者40代男性Aさんは「頻繁に落ちていたブレーカーの原因が古い延長コードだったと判明したんで、交換したら問題が解消。家族への不安も解消できました」と話します。

あなたも今日から電気トラブルの不安から解放されましょう!

ブレーカーの基礎知識

ブレーカーは電気設備の安全装置として機能し、過電流や漏電から私たちの命や財産を守るために自動的に電気を遮断する重要な役割を担っています。

電気設備には「人体に危害を及ぼし、または物件に損傷を与えるおそれがないように施設すること」が義務付けられています。
このため、日本の電気設備技術基準の解釈(JEAC 8001)では、一般住宅には適切なブレーカーの設置が必須となっています。

経済産業省:電気設備の技術基準の解釈(PDF)

実例

消防庁の統計データによると、2023年の電気火災は約1万2000件発生しており、そのうち約30%は電気の過負荷や漏電が原因とされています。
これらの火災の多くは適切なブレーカーが正常に機能していれば防げたと考えられています。

一般的なブレーカーの作動例

過負荷の例

40アンペア契約の家庭で、エアコン(約15A)、電子レンジ(約15A)、ドライヤー(約12A)を同時に使用すると計42Aとなり、アンペアブレーカーが落ちる

漏電の例

浴室で使用する防水性の低いドライヤーから水分が内部に入り込み、わずかな漏電が発生した場合、漏電ブレーカーが反応して電気を遮断

回路短絡(ショート)の例

古くなった電気コードの被覆が破れ、内部の銅線がむき出しになって金属部分に接触した場合、安全ブレーカーが即座に作動
※ネズミやネコによる被害でよくあります。

ブレーカーは電気の使いすぎを防ぎ、漏電やショートから家電製品や建物を守り、最も重要なことに私たちの命を守っています。
ブレーカーが落ちるのは決して不具合ではなく、むしろ正常に機能している証拠です。ブレーカーの種類や役割を理解することで、電気トラブルの原因特定や適切な対応が可能になるといえるでしょう。

後述する話と前後しますが、前置きはこのぐらいにしておきます。

ブレーカーが落ちる主な原因

電気の使いすぎ(契約アンペア数超過)

ブレーカーが落ちる最も一般的な原因は、契約しているアンペア数(電流量)を超える電気機器を同時に使用することです。
これは故障ではなく、ブレーカーの安全機能が正常に働いている証拠です。

契約アンペア数とは、一度に使える電気の最大量のことです。
日本の一般家庭では通常、30A、40A、50A、60Aなどの契約が多く、この契約アンペア数を超えると、安全のためにアンペアブレーカー(主幹ブレーカー)が自動的に作動して電気を遮断します。

日本の一般家庭の平均契約アンペア数は約40Aで、オール電化住宅では50-60Aとなっています。
また、電力会社の調査では、ブレーカートラブルの約65%がこの「契約アンペア数超過」が原因とされています。

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消費電力とアンペア数の関係

アンペア数(A) = 消費電力(W) ÷ 電圧(V)

一般家庭の電圧は100Vなので、例えば1000Wの電気製品は約10Aの電流を消費します。

以下は主な家電製品の平均的な消費電流の目安です。

家電製品消費電流(アンペア)
エアコン(冷房時)約7~15A
電子レンジ約12~15A
ドライヤー約8~12A
電気ケトル約12A
IHクッキングヒーター約15A(一口あたり)
洗濯機約4~8A
冷蔵庫約1~3A(起動時を除く)
電気カーペット約5~8A
60W電球約0.6A
LED照明約0.1~0.5A

この中でも近年の家電製品は高性能化・大型化する傾向があり、特に冬場は暖房機器の同時使用によるブレーカートラブルが増加しています。

実際の電気使用のケース

実際の電気使用例として、一般的な40A契約の家庭で以下のような状況を考えてみましょう。

ケース1:通常使用(問題は発生しない)

  1. エアコン:10A
  2. 冷蔵庫:2A
  3. テレビ:1A
  4. 照明数カ所:2A
  5. パソコン:1A

合計:16A

この場合は、契約内による使用量なので問題が発生することはありません。

ケース2:ブレーカーが落ちる状況

  1. エアコン(冷房強):12A
  2. 電子レンジ:15A
  3. 電気ケトル:12A
  4. 照明数カ所:2A
  5. 冷蔵庫:2A

合計:43A

契約超過となってブレーカーが作動します。

冬場や夏場の電力消費量が多い季節、また朝の忙しい時間帯には、複数の大型家電を同時に使うケースが多く、ブレーカーが落ちやすくなります。

この場合の対策方法

ブレーカーが契約アンペア数超過で落ちる場合、何度も言いますがこれは機器の不具合ではなく、むしろ安全装置が正しく機能している証です。
なので対策方法として

対策方法

  • 消費電力の大きい機器を同時に使用しない
  • 使用する機器の数を減らす
  • 必要に応じて契約アンペア数を見直す(増やす)

電力会社との契約アンペア数を増やすことで根本的な解決になりますが、それに伴い基本料金も増加します。まずは家電の使い方の工夫から試してみることをおすすめします。

漏電している

ブレーカーが落ちる原因として、特に注意が必要なのが「漏電」です。
漏電とは、本来流れるべき電気の経路から電気が漏れ出している状態で、感電や火災などの深刻な事故につながる可能性があります。

築20年以上の住宅の約30%で何らかの漏電リスクがあると言われていて、これの主な理由は配線の経年劣化や湿気などによるものです。

漏電ブレーカーは、正常時なら往復する電流量が等しいはずが、どこかで漏れている場合にその差分を検知して作動します。
具体的には、以下のような場合に漏電ブレーカーは作動します。

一般的な漏電ブレーカーの感度

15mA〜30mA(0.015A〜0.03A)

動作時間

0.1秒以内

このように極僅かな漏電でもそれを検知し、非常に高速で作動します。
逆に言えば、これは人体への感電防止に効果的な設定値であり、人が感電した場合の致命的な事故を防ぐための基準値として定められています。

実際にある漏電ケース

水回りでの電気機器使用

  • 湿気や水滴が電気機器内部に入り込む
  • 特に浴室や洗面所、キッチンでの漏電リスクが高い

電気機器・コードの劣化

  • 電化製品内部の絶縁体の劣化
  • 電源コードの被覆の亀裂や破れ
  • 特に10年以上使用している古い家電製品に多い

不適切な配線工事

  • DIYによる素人工事
  • 配線の接続不良

コンセント周りの問題

  • コンセントへのホコリの蓄積
  • コンセントの緩み
  • 水濡れ

屋外設備の劣化

  • 屋外コンセントやライトの防水性能低下
  • 台風や豪雨後に特に発生しやすい

漏電時の対処法

漏電によってブレーカーが落ちる場合は、単に「気が悪い」と思わずに、命を守るシグナルと捉えるべきで舐めてはいけません。
漏電は放置すると感電事故や火災につながる可能性があり、非常に危険です。

すぐにできる対処

  • すべての電化製品のプラグ(コンセント)を抜く
  • 1つずつ電化製品を接続して原因を特定する

一つずつ電化製品を接続して原因を特定する

何が漏電を起こしているのか?というのを把握するにはこの方法しかありません。
ブレーカー落ちの原因となった家電が必ずあるので、すべてのプラグ(コンセント)を抜いた後、次は一つずつプラグを刺して試してみましょう。
漏電を起こしている家電に通電した瞬間にブレーカーが落ちるので、それによって犯人を特定することが出来ます。

なお、この場合、すでに壊れているのでそれ自体には問題がありませんが、ブレーカーを上げ下げすることで壊れやすい冷蔵庫やエアコン、パソコン、電気温水器は一回一回通電せず最後のほうの調査に回すようにしてください。

安全対策

  • 10年以上使用している電化製品は点検または買い替えを検討
  • 水回りで使用する電化製品は防水性能の高いものを選ぶ
  • 定期的なコンセント周りの掃除(コンセントの周りにホコリが多いというだけで火事になる危険性があります。)
  • タコ足配線を避ける

専門家への依頼

  • 原因が特定できない場合は電気工事業者に点検を依頼
  • 特に長期間使用していない住宅に引っ越した場合は配線点検を推奨

漏電は目に見えない危険ですが、ブレーカーが落ちるというサインに適切に対応することで、大きな事故を未然に防ぐことができます。

ショートや回路の一部での電気の使い過ぎ

安全ブレーカー(配線用遮断器)が落ちる場合、その原因は主にショート(短絡)か特定の回路での電気の使い過ぎ(過負荷)です。
これは全体のアンペア数が契約内であっても、一部の回路に負荷が集中すると起こる現象です。

日本の一般住宅の電気配線では、分電盤内で複数の回路に分かれており、各回路には安全ブレーカーが設置されていて、これらは通常15〜20アンペア程度の容量に設定されています。

住宅内の配線の回路平均

回路区分一般的な容量対象設備例
照明・小型家電回路15~20A照明、テレビ、冷蔵庫など
エアコン専用回路15~20Aエアコン
電子レンジ・IH回路20A電子レンジ、IHクッキングヒーター
洗濯機・乾燥機回路20A洗濯機、乾燥機
浴室・洗面所回路15~20A温水器、浴室乾燥機など

ショート(短絡)とは

電線やコードの絶縁不良によって、電気が本来の回路を通らずに近道して流れる現象のことを言います。

古くなった電源コードの被覆が破れて内部の導線が露出し、その金属部分に何かが触れたり、エアコン室外機の中にトカゲやゴキブリが入り込んで基板上でショートが発生したりします。

このショートでは、瞬時に大きな電流が流れるため、火災などの事故につながる危険性があります。

安全ブレーカー(子ブレーカー)が落ちる場合の対処法

ちなみに、漏電の場合は主幹ブレーカーが落ちるのでその場合は漏電のほうをご覧ください。

過負荷の場合

  • 同一回路で使用する電化製品の数を減らす
  • コンセントを別の部屋(別回路)のものを使う
  • タコ足配線を避ける
  • 必要に応じて専用回路の増設を検討する

ショートの場合

  • 全ての電化製品のプラグを抜く
  • 電源コードや延長コードの劣化・損傷を確認する
  • 故障している電化製品を特定し、修理または交換する

再発防止のために

  • 古い電化製品や延長コードは定期的に点検する
  • 電化製品の配置を見直し、回路ごとに負荷を分散させる
  • 頻繁に問題が起きる回路は専門家に点検を依頼する

特に注意しないといけないことは、ショートによるブレーカー遮断は単なる不便ではなく、火災や感電の危険を意味するサインです。
よって、繰り返し同じ回路の安全ブレーカーが落ちる場合は電気屋さんによる点検を強くおすすめします。

天候による影響

雨天や高湿度、台風、雷など特定の気象条件下でブレーカーが頻繁に落ちる現象は珍しくありません。
これは天候が家庭の電気設備に与える影響によるもので、特に漏電ブレーカーが反応することが多いのが特徴です。

日本の湿度は夏場で70~80%、梅雨時には90%を超えることもあります。さらに最近ではバケツをひっくり返したような大雨がしばらく降り続きます。
そうした状況下であれば、電気設備の漏電があってもおかしくないです。

天候がブレーカーに影響を与える主な理由

湿気による絶縁低下

湿度が高くなると、電気機器や配線の絶縁性能が低下し、微小な漏電が発生しやすくなります。

雨水の侵入

屋外設備や窓際のコンセントに雨水が浸入することで漏電が発生します。

落雷の影響

直接的な落雷だけでなく、近隣への落雷による電圧サージが電気設備にダメージを与え、漏電や機器の故障を引き起こすことがあります。

結露の発生

気温差による結露が電気機器内部に発生し、短絡や漏電の原因になることがあります。

屋外や水気のある場所に設置する電気設備には、IP(国際保護等級)に応じた防水・防塵対策が必要と定められていますが、経年劣化によってこの性能が低下することで天候の影響を受けやすくなってしまいます。

天候によるブレーカー対策

予防策

  • 屋外コンセントには必ず防水カバーを設置する
  • 湿気の多い場所での電気機器使用を控える
  • エアコン室外機の排水経路を定期的に点検する
  • 窓際のコンセント周りの防水対策を強化する
  • 雷が予想される場合は重要な機器のコンセントを抜いておく

すでにご存じでしょうが、パソコンなどは雷によるダメージを受けやすいので特に注意しましょう。

原因不明でブレーカーが落ちる場合の対処手順

原因不明でブレーカーが落ちた場合、まず「落ちたブレーカー以外も全て落とす」という手順を踏むようにしましょう。
これについては単なる復旧手順ではなく、電気設備の安全を確保しつつ、漏電やショートの原因を特定するための効果的な方法です。

ケース1:漏電ブレーカーが落ちた場合

  1. 漏電ブレーカーが落ちたことを確認
  2. 主幹ブレーカーも含めて全てのブレーカーを落とす
  3. 主幹ブレーカーだけを上げる(この時点では回路に電気は流れない)
  4. 子ブレーカーを1つずつ上げていく
  5. どの子ブレーカーを上げた時点で漏電ブレーカーが再度落ちるかを確認
  6. 問題のある回路が特定できたら、その回路内の電化製品を全て外す
  7. 一つ一つをコンセントに刺し、問題のある電化製品を特定する

ケース2:子ブレーカーが落ちた場合

  1. 落ちた子ブレーカーを確認
  2. 主幹ブレーカーを含め全てのブレーカーを落とす
  3. その落ちた回路で使用していた全ての電化製品のプラグを抜く
  4. 主幹ブレーカーを上げ、問題の子ブレーカーを上げる
  5. 問題なくブレーカーが上がれば、1つずつ電化製品をコンセントに刺して問題機器を特定

これらの手順を踏むことで、約80%のケースで原因を特定出来ます。

ただし、繰り返しブレーカーが落ちる場合やその原因が全く分からない時、もしくは焦げたような臭いがする場合は電気屋さんに診てもらうようにしましょう。
稀にブレーカー本体の故障ということもあります。

ブレーカーの寿命と交換

ブレーカーの寿命は10~15年前後

ブレーカーは永久に使える部品ではなく、一般的に寿命は10~15年前後と言われています。
経年劣化によって正常に機能しなくなると、電気火災のリスクが高まるため、適切な時期での交換する必要があります。
特に2000年以前に製造された旧型ブレーカーについては、現行の安全基準を満たしていない場合があるので、早期の交換が推奨されています。

もちろん当たりハズレはありますが、一般的な目安は以下です。

設置環境劣化速度寿命目安
標準的な屋内環境標準10~15年
高温多湿の場所(浴室近く、台所等)早い7~10年
粉塵が多い環境早い7~10年
温度変化が激しい場所(屋外や屋根裏など)非常に早い5~7年

急に壊れることもありますが、何かしらの前兆が起きることが多いです。
ある程度年数が経過しており、以下のような症状が起きると要注意です。

ブレーカー劣化の兆候

  • 頻繁に落ちる(過敏になっている)
  • なかなか復旧しない、または力を入れないと上がらない
  • ブレーカー本体が熱くなる
  • カチカチと異音がする
  • 焦げたような臭いがする

 交換の際の注意点

ブレーカーは、電気設備の中でも大切な安全装置です。
取り替えには電気工事士の資格が必要で、無資格の場合は自分での交換作業は法律で禁止されているため出来ません。

街の電気屋さんでも全く問題ありませんので、必ず電気屋さんに依頼するようにしましょう。

ブレーカーの交換費用

ブレーカーの交換費用は、交換する種類・数量・工事の規模によって大きく異なりますが、一般的な家庭では6,000円〜50,000円程度が相場ですが、分電盤ごと交換するケースでは10万円を超えることもあります。
適正価格で安全な交換工事を依頼するためには、複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。

ざっくりですが平均相場を書き出します。

工事内容平均費用価格の変動要因
漏電ブレーカー単体交換6,000~15,000円ブレーカーの種類、製造メーカー
子ブレーカー単体交換3,000円〜10,000円アンペア数、製造メーカー
主幹ブレーカー交換15,000円〜30,000円アンペア容量、停電作業の有無
分電盤全交換(小)50,000円〜100,000円回路数、スペース改修の必要性
分電盤全交換(大)10万円〜20万円回路増設、壁面工事の有無

ブレーカー交換の基本工賃は作業時間1〜2時間で設定されており、この人件費に部材費が加算される形で総額が決まります。
さらに電力会社が関与する場合(契約アンペア変更など)は、別途電力会社への申請費用が発生します。

ブレーカー交換費用を検討する際のポイント

費用に影響する主な要因

  • ブレーカーの種類と容量
  • 交換する数量
  • 分電盤自体の交換が必要かどうか
  • 工事の難易度(狭い場所、特殊な配線など)
  • 電力会社への申請が必要かどうか

見積もり時の確認ポイント

  • 使用する部材のメーカーと型番
  • 工事に含まれる内容(停電作業、動作確認など)
  • 保証期間
  • アフターサービスの内容
  • 工事後の廃材処理

コスト削減のコツ

  • 複数の業者から見積もりを取る
  • ブレーカー交換と併せて他の電気工事も依頼する
  • 定期点検などのタイミングで交換する
  • 電力会社の立ち会いが必要な場合は日程を合わせる

ブレーカーは家庭の電気安全の要です。
安さだけを追求せず、安心・安全な電気環境を維持することを優先しましょう。
経年劣化したブレーカーをそのまま使い続けることで生じる火災リスクを考えれば、適切な交換費用は必要な投資と言えます。

ブレーカーが落ちる原因不明の場合

ブレーカーが不意に落ちるのは、実は重要な安全機能が働いている証拠です。

頻繁に落ちる場合、主な原因は以下の3つが考えられます。

  1. 契約アンペア数を超える電気使用量。
    特に電子レンジやドライヤーなど消費電力の大きな家電を同時に使うとアンペアブレーカーが作動します。
  2. 漏電の可能性
    古い家電製品や水回りでの電気機器使用、劣化した配線などが原因で微量な電気が漏れていると漏電ブレーカーが反応します。
  3. 特定回路での過負荷やショート
    コードの被覆破れや機器の故障が原因です。

原因不明の場合は、全てのブレーカーを一度落として、主幹から順に上げながら原因箇所を特定する方法が効果的です。

特に重要なポイント

  • ブレーカーが10年以上経過している場合は寿命の可能性もあり交換を検討
  • 漏電が疑われる場合は早急に対処(火災や感電の危険あり)
  • 繰り返し同じブレーカーが落ちる場合は専門家に点検を依頼
  • タコ足配線の使用は避け、消費電力の大きい家電は別々のコンセントで使用する

ブレーカー 落ちる 原因不明Q&A

ブレーカーが落ちることで家電が故障することはある?
単に電源が切れるだけなので、多くの家電製品がそれによって故障することはあまりありません。
ただし、以下のような場合は家電への影響があります。1. データ損失の可能性
パソコンや録画中のレコーダーなど、データを処理中の機器は、突然の電源遮断でデータが失われる可能性があります。
2. 頻繁な電源ON/OFF
ブレーカーが頻繁に落ちる環境では、電源の急な遮断と復旧の繰り返しによって、電子回路に負担がかかり、長期的には寿命を縮める可能性があります。
3. 瞬間的な電圧変動
ブレーカーが落ちる直前に電圧変動が生じることがあり、敏感な電子機器に影響を与える場合があります。
4. 故障の顕在化
もともと内部に問題を抱えていた家電が、電源の遮断と復旧をきっかけに故障が表面化することはあります。
契約アンペア数を確認するには?
電力会社からの請求書やWEBサイトログインで契約内容を確認すると確実ですが、大抵は分電盤の主幹ブレーカーの部分に書かれているものが大体の契約アンペア数です。
そこに30Aとあれば30Aで、さらに子ブレーカー20Aなどと割り当てられているのが確認出来るはずです。
消費電力(ワット数)の大きい家電は別の部屋で使えば問題ない?

消費電力の大きい家電を別の部屋で使えば問題が解決する場合もありますが、必ずしも解決するとは限らないです。

多くの住宅では、部屋や用途ごとに電気回路が分かれています。この場合、別の部屋のコンセントは異なる回路に接続されている可能性が高いため、消費電力の大きい家電を分散させることで、一つの回路への負荷を減らせ、結果として落ちることはなくなります。

効果がないケースとしては、契約アンペア数(30A、40Aなど)をそもそも超えてしまっている場合は部屋を分けても合計使用量が変わらないため、主幹ブレーカーが落ちます。
アパートあるあるが、見た目は別の部屋でも、実は同じ電気回路に接続されている場合があります。この場合も前述同様効果がありません。

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