「DIY可(ディーアイワイか)」とは、賃貸物件などで、入居者が部屋の内装や設備を自由に変更したり、または自分で改装したりすることが許されている物件を指します。
DIYは「Do It Yourself(自分でやる)」の略で、住む人が自分の手で理想の空間を作り上げる楽しさや、部屋に個性を加える自由を提供します。
最近では、DIY可能な賃貸物件も増えており、特に若い世代やクリエイティブな生活を求める人に人気があります。
DIYのことを「Donattemo Ikara Yattemiyou(どうなっても いいから やってみよう)」という方がいますが、これは冗談です。
「DIY可」の特徴
改装の自由度が高い
通常の賃貸物件では、壁に釘を打つことや壁紙の貼り替えが禁止されている場合が多いですが、「DIY可」では、これらの作業が許されていることが一般的です。
改装可能な範囲が契約で決まる
改装内容は、物件ごとにルールが設定されています。一部の物件では、撤去が可能な範囲のみ改装を認める場合もあり、退去時の原状回復義務が条件になることもあります。
物件の原状がシンプルなことが多い
「DIY可」の物件は、あえてシンプルな内装で提供される場合が多く、自分好みにアレンジする余地が大きいです。
「DIY可」物件のメリット
自分好みの空間が作れる
DIY可な賃貸であれば、自分の好きな色やデザインで壁紙を貼ったり、収納を設置したりすることで、オリジナリティのある空間を作り上げられます。
リフォーム費用を抑えられる
リノベーションに比べて、低コストで内装を変えることが可能です。
100均やホームセンターのアイテムを使えば、かなりの低予算内で魅力的なアレンジができます。
住む楽しさを味わえる
自分で作り上げた空間に住む喜びや達成感を感じられるので、DIY好きな人にとっては趣味と実益を兼ねた楽しみ方ができます。
費用やスキルに応じたアレンジが可能
小規模な装飾から本格的な改装まで、自分のスキルや予算に合わせて進められる点も魅力です。
多少の失敗しても本人が気にしなければ問題ないというのもDIYの良いところですね。
「DIY可」物件のデメリットや注意点
原状回復の義務がある場合も
退去時に、改装部分を元の状態に戻す必要がある場合があります。
その場合は、通常の原状回復工事費用に比べ、追加費用が大幅にかかる場合が多いので、契約前にしっかり内容を確認しておきましょう。
許可範囲の制限
物件によっては、大規模な工事や壁の撤去、配管の変更などが禁止されていることがあります。
大きなことをやる前には必ず事前に不動産管理会社やオーナーに確認するようにしてください。
DIYのスキルや時間が必要
自分で作業するため、工具の扱いに慣れていないと仕上がりが雑になったり、予想外に時間がかかる場合があります。
経験が浅い人は、日曜大工のようなまずは簡単な作業から始めるのがおすすめです。
損傷のリスク
不適切な作業や工具の使い方で、床や壁を傷つけてしまうことも。材料選びや施工方法には十分注意して行いましょう。
「DIY可」物件の豆知識
契約内容を確認する
DIY可能な範囲や原状回復の義務が明記されている契約書を必ず確認しましょう。
また、OKと明記があっても実際に、改装を行う前にはどのようなDIYを行うのか、不動産管理会社やオーナーに相談するようにしましょう。
退去時のルール
「退去時の状態そのままで良い」物件と、「原状回復が必要」な物件があります。後者の場合、改装にかかった費用だけでなく、撤去費用も考慮しておきましょう。
初心者におすすめのDIY例
- 壁紙の貼り替え(はがせるタイプのシールがおすすめ)
- 収納棚やカーテンレールの設置
- 床にフローリングマットを敷く
- ライトやインテリアの配置変更
- ホームセンターやSNSを活用
近年はDIY用の便利なアイテムがホームセンターやオンラインで手に入ります。また、SNSやYouTubeには初心者向けのDIYアイデアや施工方法が豊富に掲載されているので、興味があれば覗いてみましょう。
費用対効果を考える
長期間住む予定がある場合、多少費用がかかっても本格的な改装を検討して良いでしょう。一方で、短期的な利用の場合は、簡易的で低コストなアレンジが適しています。
「DIY可」に関するまとめ
「DIY可」の物件は、賃貸住宅でありながら自分の好きなようにアレンジできる自由度が魅力です。
空間づくりを楽しみながら、快適な住まいを実現したい人にぴったりの選択肢でそう。ただ、改装可能な範囲や原状回復の義務など、契約内容をしっかり確認したうえで進めるようにしましょう。
初心者の場合は、まず簡単な作業から始めてみると良いでしょう。ホームセンターやSNSで情報を集めながら、スキルを身につけ、少しずつ理想の住空間を作り上げる楽しさを味わってみてください。