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【完全版】不動産、他社で決めた場合の断り方

不動産を他社で決めたことをどう伝えれば良いか、迷っていませんか?

今回の記事では、他社で物件を選んだ際のスマートな断り方を紹介しています。
気まずさや不安を解消するための具体的なステップや、当記事で解説するアプローチを用いることで、元の不動産会社との関係を損ねることなく、丁寧に断る方法を解説しています。
きちんと断ることで、今後の不動産取引もスムーズに進めることができますよね!

なお、この記事は自ら不動産屋に行き物件探しを行った際の断り方です。
相手から一方的に来る不動産営業などは対象にしていませんのでご注意ください。

【一般的な大前提】不動産会社からの連絡は無視してはいけない

不動産会社からの連絡は大抵は電話かメール、最近では不動産屋公式LINEなどでやりとりも行う会社も増えましたが、不動産会社から連絡がきたらとりあえずは応答することが大切です。断るにしても、一旦は応答することで適切な取引の流れを維持できます。

不動産取引は複雑であり、不動産会社同士のやりとりや、買主、売主の仲介役としてコミュニケーションがとても重要です。応答を怠ったり、連絡がなかなかつかないとなると取引が遅れるだけでなく、潜在的なチャンスを逃すことにもつながります。例えば、日本の不動産業界では賃貸、売買、収益物件すべてのカテゴリーで取引の進行状況に応じて掲載情報を更新する必要があるんです。

ある不動産購入者が、不動産会社からの複数の連絡を無視した結果、理想の物件を他の購入希望者に奪われたケースがなんてはっきりしょっちゅうあります。このような事例から、適切な対応の重要性は明らかですよね。賃貸物件なんかは繁忙期になると驚くほど速く決まります。

不動産会社とのコミュニケーションを適切に行うことで、スムーズな取引を促進し、自身の利益を最大限に保護できる上、機会損失を防ぐことが出来ます。とりあえずは連絡を無視することは避け、迅速な対応を心がけましょう。

不動産会社は断られるのに慣れている

今回の記事では、不動産会社に対する断り方をメインに紹介しますが、断るというのはやはり気が引くものです。
でもなんら心配する必要はありません。

不動産取引において断ることは一般的であり、不動産会社もその対応に慣れています。つまり、適切な断りを行うことで、双方にとって無駄がなく効率的な取引が可能になります。
不動産業界では多くの提案が交わされるため、断るられることは日常的です。不動産会社は顧客から断られることに慣れていて、その結果として不動産会社も次のステップにいきます。

断ることは不動産取引では当たり前に行われていて、適切に行うことでお互いが次のチャンスへとつながります。
でも断る際には、明確で礼儀正しい断り方を心掛けるようにしましょう!

【売買】正式に断る前に確認!それで本当に売れるならいいけど、、

不動産査定後は、査定額を鵜呑みにせず、市場状況や物件の実態を確認することがとても重要になります!
ただ一方で、素人がそういったことを理解するのは難しく、実際のところ不動産会社任せになってしまうというのが実情です。

査定額は不動産会社の算出基準や市場の動向に左右されますが、査定額が市場価格をきちんと反映しているかを検証することが不可欠です。

ある不動産所有者が査定額に基づいて物件を市場に出したが、実際の市場価格との乖離が大きく、長期間売れ残ってしまう例がいくつもあります。

太郎さんは、もともと不動産会社A社に相談してA社の査定額は1800万円でした。
A社の担当者は愛想もよかったし、知人に相談したところ「でも念のためB社にも査定お願いしてみたら?」というのでB社に依頼したところ、B社の査定額は2100万円だった。
300万も高く売れるんだったら!と太郎さんはB社にお願いすることにしました。
その後もなかなか売れず、結局1800万円まで値段を下げて売れるまで1年半かかった。

このケースから、査定額の確認と市場状況の把握の重要性は明らかで、結局のところB社はまずは専任媒介契約を取りたかった。なんていう狙いがあると予想出来ますよね。
この場合、1800万円で売れたからまだいいですが、中にはタイミングを逃してしまったせいでさらに価格を下げないといけなくなったなんていう事例もあります。

査定額を確認した後、市場動向や他の類似物件との比較を行うことで、より現実的な価格設定が可能になります。事前の検証を怠ると、この事例のように物件の売却機会を損なうリスクがあります。
売り急いでるのに値段を上げて全く売れないなんてなったら本末転倒です。
物には、相場というものがあります。

ただし、コロナ禍になって都心部以外の地方においても地価が上昇したエリアは多かったです。
このことから素人には尚更予想も想像も出来ませんし、信頼の出来るプロに任せましょう。

一般媒介契約も選択肢の一つです

一般媒介契約を選択することは、複数の不動産会社を通じて物件を売りに出せるというメリットがあります。

一般媒介契約では、売主が複数の不動産会社に同時に依頼することができ、それにより市場への露出が増え、売却機会が高まります。これにより、より多くの潜在的な買い手と接触することが可能になります。また、複数の不動産会社を比較することで、より効果的な販売戦略を見つけることができることもあります。

ある物件所有者が一般媒介契約を利用して複数の不動産会社に依頼したところ、異なる会社から異なる販売戦略を提案され、結果的に物件を市場価格以上で迅速に売却することが出来たというケースもあります。

ただし、一般媒介契約は市場への露出を最大化して、より多くの購入検討者との接触を促すための有効な選択肢になるはずの一方で、地元での集客力が強い不動産会社がある場合にはその不動産会社と専任媒介契約を結ぶのが理想です。専任媒介契約であれば優先的に不動産会社も客付けを頑張ってくれます。

断りの基本ステップ

さて、ここからは依頼していた不動産会社への断り方について解説していきます。
売買の相談時や賃貸の相談時でも同様と考えて頂いて大丈夫です。

【前提】悩んでいる間があればなるべく早めに断る

断ることが分かっているのであれば、申し訳ないなどと思わず、なるべく早めに断るようにしましょう。

断ることが分かっているのに、その後ろめたさから電話にも出ない、メールにも返信しない人は必ずいますが、早い段階で断ることでお互いが時間とリソースの無駄遣いを防ぐことになるんです。

内見後すぐの断り方

内見後に興味がない場合は、できるだけ迅速に断ることが望ましいです。
賃貸であればその日や、売買であれば少し検討しても1週間以内などが理想です。

内見後すぐに断ることで、不動産会社はその不動産を次の顧客へ提案することが出来ます。

複数の不動産会社と交渉中の場合

複数の不動産会社と交渉している場合は、選択を絞り込んだ後、不採用の不動産会社には丁寧な対応で、やはり早めに断りを入れるべきです。

複数の選択肢から選ぶ際は、最終的には一つの選択をする必要があります。
断る際には、具体的な理由を伝えて断るようにしましょう。

「正直、スタッフの対応が悪かったです。」
「写真で見るより部屋が狭かった。」
「思っているより物件が傷んでいるように見えた。」

そのように正直に思ったことを言ってしまってかまいません。

そうすることで、不動産会社も、その物件に客が付かない理由を把握することが出来るので、逆に「ありがとう!」という気持ちになります。

既に他の契約を進めている場合の断り方

他の契約を進めている場合は、断りの機会がズレこんでいる状態です。ただし、そのまま無視するわけにはいきません。
遅くなってもかまわないので、その事実を明確に伝え、担当してくれたスタッフに対する敬意を示して断るようにしましょう。

不動産取引においては、時間がとても重要な要素になります。

他の契約を進めている場合であっても正直に伝えることで、次の機会でも縁があれば不動産会社はきっと力になってくれます。

メールでの断り方

メールで断るのであれば、それこそ何も難しく考える必要はありません。

ただ、メールで断る場合には不動産会社の担当、もしくは会社全体で最後まで残ることになるので言葉遣いと文面には、しっかり礼儀をもって対応するようにしましょう。

ここからはテンプレートをご紹介しますね。

内容はたったこれだけで大丈夫です。
何度も申し上げますが、早めに断ることが大切です。

一般的な物件断りのメールテンプレート

件名: 物件案内に関して(物件名)

[不動産会社名]
[担当者名]

お世話になっております。[自分の名前]です。
先日は物件のご案内をありがとうございました。

検討した結果、今回は条件に合わないため辞退させていただくことにしました。具体的には、[断りの理由(例:予算オーバー、立地条件など)]が主な理由です。

貴社の丁寧な対応に感謝しております。将来的に他の物件も検討させていただければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

敬具

[自分の名前]
[連絡先]

長期交渉後の断りメールテンプレート

件名: [物件名]に関する交渉について

[不動産会社名]

お世話になっております。[自分の名前]です。
これまでの長期にわたる交渉に対して、誠心誠意のご対応をいただき、心から感謝申し上げます。

熟考の末、残念ながら[物件名]については条件面で合意に至らず、断念する判断をさせていただきました。主に[具体的な断りの理由]が決断の理由でございます。

貴社とのやり取りを通じて多くを学ばせていただき、非常に価値のある経験となりました。今後、他の機会があれば是非とも再度ご相談させていただきたいと考えております。

引き続き、貴社のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。

敬具

[自分の名前]
[連絡先]

電話での断り方

次によくあるシーンといえば、電話で断りを入れるというシーンですね。
電話で断りを入れる際は、端的に、そしてやはりメールと同じく礼儀正しく対応するようにします。

嘘も方便という場合もありますが、基本的には嘘をつかずに断りを入れることでお互いにスッキリした気持ちで終わることが出来ます。

条件が合わない場合や、実は他所で決めてしまっている場合

お世話になっております。
[自分の名前]です。先日は貴重な情報をありがとうございました。検討させて頂きましたが、残念ながら、今回は立地条件がどうしても私たちの希望に合わなかったため、辞退させていただくことにしました。

今回はご縁がなかったですが、将来的にまたの機会がありましたらぜひまたご連絡をお待ちしております。
ありがとうございました。

他所の査定額が高く他所で決めてしまった場合

お世話になっております。
[自分の名前]です。先日は物件査定を頂き、ありがとうございました。相談させて頂いておりましたA土地についてですが、実は他社のほうにも相談させて頂いておりました結果、その内容から今回は他社のほうへさせていただくことになりました。

[担当者名]さんにはお世話になり、大変心苦しい思いもありますが将来的にまたの機会がありましたらぜひその際にはよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

電話での断りについては、このような言い回しで問題ありません。
その際にもいろいろと他の理由を聞かれることがありますが、正直に答えておけばとりあえずは問題ありません。

不動産会社からの連絡に対する対応のまとめ

不動産会社からの連絡は、電話やメール、時には公式LINEを通じて行われることが多いですが、これらの連絡に対しては必ず応答することが重要です。ここでは、断る場合でも適切な対応をすることでスムーズな取引の流れを維持し、お互いに潜在的な機会を逃さない方法を解説しました。

  1. 即応することの重要性
    不動産取引は複雑で、時には迅速な対応が求められます。連絡を無視すると取引が遅れたり、理想の物件を逃すことにつながる可能性があります。
  2. 早く、そして適切な断り方
    不動産会社は断られることに慣れており、礼儀正しく適切に断ることで次のチャンスにつながります。
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