- 無職、求職中だけど部屋借りれるのかな…。
- 就職先は決まったけど、今は無職。その状態ならどうだろう?
- フリーランスだけど、部屋は借りられるのだろうか?
人には事情があり、無職や求職中の方でも部屋探しをすることもありますが、現在、無職で部屋が借りられないのでは?と不安な方もいらっしゃるでしょう。
結論からいうと定職に就いている人より、借りにくくなることは当然ですが、借りることは出来ます。
1件2件断られた程度で落ち込むのはまだ早いです。
記事前半では入居審査、後半では契約を有利にするコツを紹介します。
なお、この記事では、無職だけど親がすごいお金持ちなどの場合は除きます。
最大の壁である入居審査
入居審査とは
入居審査とは、主に不動産会社が、申込者に部屋を貸していいか審査することです。その後、「このような方ですが、、、」と家主が検討に入ります。
例えば、お勤めが水商売で帰りが夜遅いとなると、深夜に音をたててクレームの原因になるような可能性があると判断された場合や、今回のように無職であれば基本的には収入がないはずなので、家賃の支払いはどうなるのか?などを対象に検討します。
当然、この入居審査に通らなければ、もちろん賃貸借契約を結ぶことが出来ず、お部屋を借りることは出来ません。
審査時間は、様々な状況を考慮したとしても即日~3日程度で終わります。
この入居審査では、無職であっても求職中も同じ扱いになります。
まずは、審査基準について解説します。
入居審査の審査基準とは
入居審査の審査基準は、不動産仲介会社、もしくは家主によって大きく異なりますが、審査の対象にするものはどこも大体同じです。申し込む前に、事前に理解し、頭に入れておきましょう。
ここで注意が必要なのが、無職はNGという不動産管理会社、もしくは家主だった場合はこの時点でアウトになりますので他の不動産会社、もしくは他の物件に行ってると良いでしょう。
人間性、人物像
意外と重要視するものが申込者の人間性や人物像です。
無職でなくとも、まずい態度や言葉遣いを間違えるだけで、「この人ダメ」と判断する不動産仲介会社はとても多いということを把握しておきましょう。金髪程度では問題無いですが、ピアスを何か所も開けていたり、入れ墨が見えたりすることも印象は大幅に悪くなります。
逆に、無職であっても真摯、丁寧正直な対応を行うことで審査は遥かに有利になります。
「無職だけど、この人はすごく良い人そうだからなんとか入れてあげたい。」と思ってもらうことが出来れば、不動産仲介会社も家主説得に向けて頑張ってくれることもあります。
支払い能力
次に、入居希望者本人が働いているか、収入があるかをまずは見てきます。なので、普通に考えれば無職、求職中の時点で通常は難しいのですが、実際問題、人間性や交渉次第です。
無職の場合、預金通帳の預金残高などを示すことで、支払い能力があることを証明しましょう!
ハウスメーカーでは、クレジットカードを有している、初期費用をクレカ払いにするだけでOKなところもあります。なぜなら、クレジットカードを持っている=社会的信用のある人と判断されます。
不動産会社の入居審査では、職場に在籍確認を行ったり、収入証明を求めることは基本的にはありませんが、嘘をついて申し込むのだけはやめましょう。嘘をついたのがバレた場合、人間性を判断され、通るものも通らなくなります。
家賃保証会社の審査に通過する
近年では人的保証である連帯保証人を取り扱いをやめ、家賃保証会社を利用する不動産会社が増えてきました。
なので家賃保証会社の審査に通過さえすることが出来れば、OKという不動産仲介会社、家主さんもいます。
例えば、信用情報を照会する家賃保証会社(オリコフォレントインシュアなど)の場合、現状、無職ではあるけども所有しているクレジットカードを毎月きちんと支払っている場合は、それだけで審査通過となる場合が多いです。なぜなら、無職ではあるけども、きちんと支払い能力を有していると判断されるためです。
逆を言えば、信用情報を照会しない家賃保証会社(日本セーフティ、フォーシーズなど)であれば難しいと判断されるかもしれません。
連帯保証人
上述したように連帯保証人を必要とする不動産仲介会社は少なくなりましたが、家賃保証会社が無理だった場合、連帯保証人を付けることでなんとかならないか交渉してみましょう。当然、不動産仲介会社によってはOKとなる場合もあります。
その場合の連帯保証人は、定職に就いており収入が安定している人を選びましょう。年金受給者などでは正直言って厳しいです。
例外:物件による
不動産仲介会社、不動産管理会社によっては、理由はさておき、どうしても部屋付けしたい物件があることがあります。
真摯な対応をしていると担当が、あなたの人物像などを考慮し、
「ご希望の物件では厳しいですが、こちらの物件でしたらいけると思います。」と提案してくることもあるでしょう。
どうしても納得がいかない場合はさておき、その提案にのることで契約が出来るということもあります。
入居審査を有利にするコツ
純粋に無職、定職に就いていないといってもフリーランスであったり、内定している新社会人というケースも考えられるので、それぞれをパターン化して入居審査を有利にするコツを解説していきます。
無職、求職中の場合
まず、事前にお伝えしたように、まずはとにかく真摯、そして丁寧、正直に相談することです。
相談した上で、「とりあえず家賃保証会社に審査依頼しようか」となれば、家賃保証会社の審査が通ればその後は問題なしというパターンもあり、その場合はあっけなく入居審査を通過したりします。
連帯保証人がしっかりしていればいいということであれば、仲の良いお知り合いなどで会社の経営者、役員さんなどがいれば、思い切って相談してみるのも良いでしょう。それでOKとなる場合もあります。
それも難しいようであれば最後の手段です。
無職であればなかなか難しいかもしれませんが、、、貯蓄があるならば申し込み時に、「1~2年分の前家賃をお支払いするのではだめですか?きちんと仕事は探しています。」と相談してみましょう。
その場合、現時点では支払い能力があると判断してくれる場合もあり、極端な話、お金にゆとりがない家主さんだった場合など、喜んでOK出す場合もあります。
なお、失業保険などは収入があると判断されないので、最初から話に持ち掛けるのはやめておきましょう。。
フリーランスの場合
確かに定職には就いていないかもしれませんが、フリーランスの場合は申し込み時の提出書類として、所得証明書(収入証明書)を提出することであっさり審査通過する場合がほとんどです。
フリーランスの場合は「確定申告書」や「課税証明書」などが該当します。
それらがまだ無い場合は、本人名義の預金口座の取引履歴などで収入が証明出来るものを用意してみましょう。
新社会人の場合
現状無職である新社会人の場合は、収入を証明するものはありませんが、大抵の不動産仲介会社、家主の場合、内定通知書を提出すれば大丈夫です。
全く問題なくスムーズに賃貸借契約を締結できるでしょう。
無職や求職中でも賃貸物件を借りることは可能
フリーランスや新社会人の場合は、基本問題なし。
現状無職の場合、入居審査で借りにくくなることはあっても、実際問題、上手に立ち回ることでお部屋を借りることは出来ます。
無職であった場合、希望する物件に入れないかもしれません。無職である以上は当然、不利な状況ではあるので、妥協することも必要です。
こちらが真摯に対応すれば、不動産仲介会社、家主も親身になって相談してくれる場合がほとんどです。
1件2件がダメであっても諦めずに相談してみましょう。