- 賃貸 火災保険 相場っていくらなの?
- どんな補償が必要?
- 保険選びって難しい…
賃貸物件に住む上で、火災保険は避けて通れないものですが、いざ加入しようとすると、様々な疑問が湧いてくるものですよね。
この記事では、賃貸火災保険の選び方の基礎知識から、賢く保険料を抑えるためのコツ、そして具体的な相場まで、わかりやすく解説していきます。
無駄な出費を抑え、安心できる賃貸火災保険に加入するためにももっと詳しく火災保険を知ってみましょう!
賃貸物件の火災保険、相場は?
賃貸火災保険の相場は建物の種類、築年数、補償内容、保険会社、そして地域によって大きく異なりますが、一般的な相場としては、年間で1万円~2万円程度と考えておくと良いでしょう。
例えば、東京都内の賃貸マンションの場合、家財保険、借家人賠償責任保険、個人賠償責任保険といった一般的な補償内容で、年間1万5千円~2万円程度の保険料が相場です。
また、火災保険の金額は住んでいる地域や物件の種類、補償内容、家財の価値などによって変動してきます。
一人暮らしでの火災保険の相場は?
一人暮らし向けの賃貸火災保険の相場は、年間5,000円〜1万円程度が一般的です。
一人暮らしの場合、同じ間取りでも火災保険が安い理由は、一人暮らしの場合、家族で住むよりも家財が少ないという理由があげられます。
やはりこの火災保険の金額も、補償内容や地域、物件の条件により多少変動しますが、比較的シンプルなプランでも十分な補償を得られることが多いです。しかし、極端に安いプランに入ると補償内容がイマイチなことから不動産会社や大家さんが嫌うことが多いので、それなりのプランに入っておくことをおすすめします。
相場が地域によって違う理由は?
良い質問です!
火災保険の相場が幅広い理由は、補償の範囲や保険金額が個々の契約内容によって異なってくるためです。たとえば、損害保険料率算出機構のデータによれば、家財の保険金額や地域ごとの災害リスクに応じて保険料は異なります。
- 一般的な補償内容
火災や落雷、風災などが基本補償に含まれることが多く、これに家財保険や個人賠償責任保険が追加される場合があります。 - 地域差
都市部と地方では火災リスクや建物の築年数によって保険料が異なり、また地震保険を追加する場合には、地域によってさらに保険料が増加します。
賃貸物件の火災保険とは?基本の基礎知識
賃貸物件の火災保険は、賃貸借契約で定められている「原状回復義務」を満たすため、そして自分の家財を守り、周りの人に迷惑をかけないようにするために加入するものです。
賃貸借契約では、借主は、物件を借りた時の状態に「原状回復」する義務を負っています。火災や水漏れなどのトラブルによって物件に損害が生じた場合、借主は修理費用を負担することになります。賃貸火災保険に加入していれば、この修理費用を保険金でまかなうことができます。
また、賃貸火災保険は、自分の家財を守るための「家財保険」、大家さんの物件に対する損害を補償する「借家人賠償責任保険」、そして周りの人に損害を与えてしまった場合に備える「個人賠償責任保険」といった様々な補償を組み合わせることができます。
なお、、、賃貸物件における火災保険は、法律で加入が義務付けられているわけではありません。しかし、賃貸借契約で原状回復義務があることを考えると、加入しておくことを強くおすすめします!
物価が上がり続けている昨今、ただでさえ引っ越しでお金が掛かかっているのに新生活を始めるにあたって、ゆとりがなければ火災保険の加入は悩ましいと思ってしまいますよね。せっかくの新しいスタートなのに、保険料はなるべく抑えたいし、本当に必要なの[…]
家財保険
賃借人が所有する家具や家電などの家財が、火災や風災、水害などで損害を受けた場合に補償されます。例えば、落雷によって家電が破損した場合、修理や買い替え費用が支払われます。国土交通省によるデータでも、家財保険の必要性が指摘されており、賃貸生活者にとって大切な補償となっています。
火災保険での補償金額は100~300万円程度までが一般的です。
一方で、現金や有価証券、クレジットカードなどの金品は補償の対象外となります。
借家人賠償責任保険
賃借人が火災や水漏れなどで、賃貸物件に損害を与えた場合、その修繕費用を負担するための保険です。たとえば、自分の不注意で火災を起こし、物件を破損させてしまった場合に、大家さんへの賠償金がカバーされます。
仮に故意ではないような、掃き出し窓の網入りガラスが気温差で割れて(熱割れ)しまった場合でも、大家さんの物件を破損させたことに違いないので、加入しているこの保険から賠償されます。
火災保険での補償金額は2,000万円程度が一般的で、仮に不動産会社が用意した保険以外に加入する場合は「最低2,000万円の補償が受けられる保険に加入してくださいね。」と言われるはずです。
注意
この保険は、あくまでも大家さんに対してですので、例えば火災を起こしてしまい、火は燐家まで及んでしまった場合であってもその燐家の損害においては補償対象外になります。
個人賠償責任保険
日常生活における事故で、第三者に損害を与えた場合の賠償責任をカバーする保険です。たとえば、ベランダから物が落下し、下の階に住む人の財産に損害を与えた場合に賠償されます。
借家人賠償責任保険では補償されなかった隣家への損害は、この保険の仕事ということになります。
火災保険での補償金額は1,000~2,000万円程度までが一般的です。
火災保険と地震保険の違いって?
賃貸物件の火災保険は、火災や水漏れなどのトラブルによって生じた損害を補償する保険です。火災や水漏れは、地震以外の原因で発生することが多く、火災保険では地震による損害は補償されません。
地震保険は、文字通り、地震による火災やその他の損害を補償する保険で、火災保険に付帯して加入するもので、単独では加入できません。
地震保険に加入するかどうかは地域によっても異なりますし、保険料も1.3~1.8倍程度にあがるため、地震リスクの高い地域に住んでいることを考慮して付加すべきか検討が必要になりますね。
そのようなことから地震のリスクが低い地域では加入をためらう方が多い現状です。
不動産の賃貸契約においては、地震保険までは入らなくとも火災保険に加入しておけば不動産会社から文句を言われることはないでしょう。
地震保険でカバーされるもの
地震保険での補償は主に地震、津波、噴火による損害です。
大事なことなのでもう1度言いますが、地震によって発生した火災においては、火災保険では補償が適用されません!
その場合は地震保険に入っていないと一切補償されないので注意してください。
火災保険の申込み方法と手順
火災保険の申込みは、以下の3つの方法で行うことになるでしょう。
火災保険の申し込み方法
- 不動産会社
賃貸契約の申し込みと一緒に火災保険を申し込むというケースです。不動産会社が用意してきたプランであれば補償の内容も間違いありません。 - インターネット
保険会社のウェブサイトから申込みを行う方法です。24時間いつでも申込みが可能なため、時間がない人や、外出せずに申込みを済ませたい人におすすめです。インターネットで申し込むと、保険料を抑えられるケースがあるのはメリットです。 - 電話
保険会社のコールセンターに電話をして申込みを行う方法です。インターネット申込みに比べて、保険内容や手続きについて詳しく説明を受けることができます。 - 保険会社の窓口
保険会社の窓口に行って申込みを行う方法です。直接担当者と相談しながら申込みを進めたい人におすすめです。電話同様、様々な疑問点などを質問することができます。
火災保険の相場を理解した上で、あなたに最適なプランを選ぶようにしましょう。
火災保険を選ぶ際の比較ポイント
火災保険を選ぶ際には、補償内容、保険料、特約、保険期間の4つのポイントで比較するようにしてみましょう。
補償内容
基本的には、先述した「家財保険」、「借家人賠償責任保険」、「個人賠償責任保険」の3つになります。
プランによって補償の金額や範囲が決まります。
保険料
同じ補償内容でも、保険会社によって保険料に差が出ることがあります。年間5,000円〜2万円が相場ですが、補償内容に対して適切な保険料が設定されているかを必ず確認するようしましょう!
特約の有無
火災保険には、地震保険などの特約を付けることができます。地震保険は火災保険とは別契約となりますが、地震リスクの高い地域では加入を検討するべきと言えます。
地震保険の他、盗難保険や水害特約などもあります。
保険期間と支払方法
火災保険は1年契約から最長5年契約まで選べます。
ただし、賃貸においては賃貸の契約期間に合わせて、一般的には2年契約が多くなります。
火災保険の選び方と保険料を抑えるコツ
保険料を抑えるには、不要な特約を外したり、保険期間を長くしたり、支払方法を工夫したりする方法があります。
家財の価値を適切に見積もる
面倒でも自分が所有する家財の価値を正確に見積もり、過剰な補償を避けるようにします。
家財の価値は30万円から300万円程度に設定できます。家電や家具などが古い場合や、価値が少ないと判断される場合、補償額を下げることで保険料が安くなります。
不要な特約は外す
火災保険には、地震保険や水害、盗難などの特約を付けることができますが、すべての特約が必要というわけではありません。
地震保険は地震リスクが高い地域では確かに重要になってきますが、リスクが低い地域では加入を見送ることも一つの方法です。不要な特約を削ることで、保険料を抑えることができます。
長期契約と一括払いを活用する
火災保険は1年契約、2年契約、3年契約、最大5年契約と複数の期間から選べます。
長期契約を選ぶことで、長期割引が適用され、保険料が割安になることが一般的です。
また、月払いよりも一括払いを選ぶことで総額が安くなるケースも多いため、できるだけ一括払いを選ぶのがコストを抑えるコツです。
複数社の見積もりを比較する
各保険会社によって保険料は異なるため、複数社から見積もりを取るようにしましょう。
同じ補償内容でも、保険料に数千円の差が出ることがあります。インターネットでの比較サイトを利用すると、簡単に保険料を比較することができます。
火災保険への加入は義務?
結論から言うと、あくまでも火災保険への加入は任意です。
「賃貸物件を借りた場合は火災保険に入らないといけない。」などという法律もありません。
ただし、実際には賃貸契約の際に必須とするケースがほとんどで、火災保険に加入しないと賃貸契約が締結出来ないこともあります。
よってほとんどの場合は、実質義務となります。
2年間しか住んでいないのに、そんな請求されるの!? 8年住んだからクロス張り替えの費用負担は無しじゃないんですか? 大量のポスター貼ってて押しピンの穴がめっちゃ多い。いくらぐらいの費用かかるんだろ?どこに住んでい[…]
自分の生活にピッタリな火災保険に加入しましょう
賃貸火災保険の相場は、物件の種類や築年数、補償内容、保険会社によって異なりますが、一般的には年間5000円~2万円程度(一人暮らしも含む)が相場です。
火災保険は、火災や水漏れなどのトラブルから、自分自身、大家さん、そして周りの人を守るための大切な保険です。
重要な部分をもう一度おさらい
- 一般的な相場は年間5,000円〜2万円。
- 借家人賠償責任保険と家財保険が主要な補償内容。
- 契約時に火災保険加入が必須とされることが多い。
- 家財の価値に合った補償額設定や不要な特約を外すことで保険料を抑える。
- 長期契約や一括払いでの割引が可能。
賃貸物件を借りる際は、賃貸借契約書をよく確認し、火災保険の加入について確認しましょう。
火災保険の相場に関するQ&A
契約時に、「この火災保険を契約してくださいね。」と指定されることが多いかもしれません。
正直に言う以上は、特にお叱りはないはずです。