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【2024年版大学生お部屋探しマニュアル】大学生が賃貸物件を選ぶポイント!設備、相場や初期費用も解説!

年が明ければ、センター試験があり、それが終わるといよいよ本格的な受験シーズンが始まりますね。
それと同時に、大学生活を送る基盤となるお部屋探しも必要になります。

いざ部屋探しを始めると、学生向け物件とはいえ今の時代の物件を見て、お父さん、お母さんはビックリするような設備がついていることに驚くことも多いと思いますし、その逆に30年前と何も変わっていない物件もあったりします。

ということは、あまりに多種多様となった物件の中から、お部屋を探すことになります。

そこで今回の記事では、大学生が賃貸物件を選ぶポイントを解説します!
相場や初期費用もご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください!

大学生の賃貸物件の選び方や探し方のポイントとは

賃貸物件を選ぶ際には、重視するポイントがいくつかあります。

たとえば、大学から近いところに住みたいのであれば駅近物件、女性の一人暮らしであれば大通りに面した物件など、需要により選ぶべき物件も異なります。

何を基準に選ぶべきかを整理していくことから始めましょう。

立地条件を重視する

初めて部屋探しをする場合、大学から近い物件はないかと探される方も多いと思います。

部屋探しの基本は「立地条件」を確認することです。
大学から家までがあまりに距離があると、通うにも時間がかかります。
通学は毎日のことなので、なるべくは大学から近い、または最寄り駅から1時間以内で通える距離がよいでしょう。

立地を重視した場合のポイントとして、実際に物件から大学まで歩く、または電車移動をしてみて、住み始めたときの感覚を体験することが大切です。

住み始めてみて「こんなはずじゃなかった」とならないようにすることも必要です。
大学からあまりに近すぎると、例えば、大学の目の前のアパートがある場合は、溜まり場になりやすい=クレームがきやすい、学生友達から「あー、あいつ、今部屋にいるな。」というのが分かりやすく、少し不安要素が残る場合もあります。

また、立地条件を重視する際、条件に気を取られて、部屋の間取りや家賃をおろそかにしないよう注意しましょう。

立地は良いが、収納スペースが少なくて不便、家賃が高くて済み続けるのが厳しいなど、他の条件で快適な学生生活が送れなくなる可能性もあるため要注意です。

住みやすさを重視する

3駅利用可能、スーパーやコンビニ、病院が近い、学生寮や社宅が多く治安が良いなど、住み始めてからの「住みやすさ」を重視することが大切です。

一人暮らしで自炊を始めてみようと思っても、近くにスーパーやコンビニがなければ買い物するのに遠くまで足を運ばなければなりません。
住みやすい町、住みやすい環境も重視すべきポイントです。

しかし、あまりに住みやすさを追求してしまうと、学校までの距離が遠い、利用可能な駅は多いがひと駅までが遠いなど、他の面で不都合が生じる可能性もあります。すべての条件にあてはまる完璧な物件を見つけることは難しいため、「立地条件」「住みやすさ」など、自分の中でどこまでなら譲歩できるのかを決めておくと良いでしょう。

コンビニからあまりに近いと、毎食コンビニに頼ってしまう生活に成りかねません。
そうなると偏る栄養状態はじめ、日ごろの食費が掛かる生活になってしまう可能性も考えましょう。

家賃を重視する

物件を賃貸する場合、毎月決まった日に必ず「家賃」を支払う必要があります。

初期費用という一時金はなんとかなっても、毎月の支払いとなる家賃が、あまりに高すぎる場合には要注意です。

初期費用は「敷金」「礼金」「仲介手数料」「管理費」「保険料」などの総称で、後ほど紹介します。

仲介手数料については一般的に賃料の1ヶ月分、敷金や礼金については賃料の1~2ヶ月分という不動産業者が多いですが、管理費や保険料については物件により異なります。

誰しも快適な空間、住みやすい環境、騒音のない閑静な住宅街などには憧れますが、総じて家賃は高い傾向にあります。家賃は毎月必ず発生する固定費なため、やはり堅実かつ状況に合わせた家賃を選ぶことが大切になりますね。

大学生の賃貸の相場・初期費用について

これから賃貸物件を探す上でも、家賃の相場や初期費用について詳しく知っておくと心強いでしょう。相場と比べて安ければ決定、高ければ保留など、ひとつの目安として参考にしてください。

大学生の家賃相場はいくら?

基本的に大学生が進学を機に一人暮らしを始める場合、親からの仕送りに頼って生活をするケースが多いです。

したがって、親の意見もあり家賃は控えめな賃貸物件に住むことが多く、家賃相場もそれに応じた価格帯となっています。具体的な大学生の家賃相場は「約5万円」となっています。

ちなみに、男女別に見てみると、女性の平均家賃は約5万2千円、男性は4万3千円となっており、女性のほうが家賃が高い傾向にあります。
理由として挙げられるのが、女性は防犯上の理由から、「オートロック」や「2階以上」などの条件で物件選びをする方が多く、必然的に家賃も上がります。また、家に友人を呼びたいなどの理由から「1K」や「1DK」以上に住みたいという意見が多いことからも家賃相場を上げる結果となっています。

男性については、とにかく家賃負担が少なければどこでもいいという方も少なからずいるため、平均的な家賃相場は控えめとなっています。平均相場を見ると、5万円という相場は決して安くはありません。

大学生が住む場所を考えると、条件として「駅近」や「公共施設周辺」など、家賃が上がる条件がいくつか揃っているため、決して安くはない相場となっています。

ただし、茨城や新潟、鳥取などには日本有数の学生街が存在し、大学近隣に学生専用物件もかなり多く、住みやすい街な上、家賃も控えめ、かつコンビニ、スーパーもめっちゃ近いなんてことが多いので、これらの大学の場合はちょっと話が変わってきます。

初期費用はどのくらいかかるの?

初めて一人暮らしを始める上で欠かせないのが「初期費用」です。

入居後の家賃とは異なり、入居前に支払う費用ですが、その金額は家賃の比ではありません。
今後のためにも初期費用としていくらかかるのかを覚えておきましょう。

あくまで入居前の手続きとして発生する初期費用については、「敷金」「礼金」「仲介手数料」「管理費」「保険料」の5つです。
そのほか、鍵交換費用、強制ではないですが入居前の備品を購入させられるケースもあります。

おおよその目安として、希望をしている部屋の賃料 * 4~6ヶ月分初期費用の相場となります。

① 敷金

これは物件を借りる際に保証金として預けておく費用のことです。

退去時に発生する原状回復費用に充てられる費用でもあり、預ける金額はだいたい家賃の1~2ヶ月分です。

返却されることが大半ですが、保証金という名目で返金されないこともあるため、契約書を確認しましょう。

また、敷金は0円であっても、退去時のハウスクリーニング代(25,000~40,000円程度)として先に徴収される場合もあります。この場合は、退去時に返ってくることはありませんので注意しておきましょう。

② 礼金

礼金とは、、、昔は、読んで字のごとく謝礼として大家さんに納めるお金でしたが、現在では仲介業者が広告料として受け取ることが多くなりました。

家賃の1~2ヶ月分であることが多いです。

預け金とは異なるため、礼金は返金されることはありません

(参考)礼金が0円の理由は?

たまにありますよね。
礼金0円の場合は、その物件が不人気な物件という理由であることが多いです。
礼金とってしまったら決まらないから0円にして入居を促しています。

間違っても、そうであるから事故物件というわけではないので安心してください。

③ 仲介手数料

不動産会社など賃貸物件を借りる際に仲介してもらった場合、このような仲介手数料が発生します。一般的には、家賃の1ヶ月分+消費税と考えておくとよいですね。また、大手のエイブル(ネットワークが付く場合はそのサービスはありません)の場合は、仲介手数料が0.5ヶ月でやっていたりしています。

基本的には支払うことが前提である仲介手数料ですが、家主個人と直接契約する場合や、その不動産会社が家主であった場合は仲介手数料は支払う必要はありません

その場合は、パンフレットや物件概要書(マイソク)に貸主という記述があるはずです。

④ 管理費、または共益費

管理費とは、共同で使う賃貸物件の共用灯、エレベーターなどの設備維持費に使用され、共益費と呼ばれる場合もあります。
大抵は家賃と一緒になっていますが、家賃と管理費が別になっている物件もあります。約3~6,000円が一般的ですが、物件により異なります。

大学生ではあまり例がないですが、分譲マンションを賃貸したりすると管理費は10,000円を越えたりします。

⑤ 保険料

ここでいう保険料とは生命保険などではなく、入居後に万が一火災が起きてしまったときのための「火災保険料」です。

入居時に加入するケースが多く、間取りによって異なりますが1.5~2.5万円前後の費用がかかります。
この保険料は2年毎に更新料を支払う必要があります。

大学生の部屋探しであるある!今の流行りを見てみよう!

ここでは、近年の大学生はどのようなお部屋を希望しているのか順を追って見てみましょう!
人によっても異なるのでここではランキングという書き方はあえてしないでいますね。

バス・トイレ別(セパレート)

近年では3点ユニットという物件自体も減ってはいますが、さすがにこれは外せない!という方は多い印象!

ご本人(これから大学生)は気にしなくても、逆に親御さんが気にすることが多いです。

でも全く気にしない子は、男の子でも女の子でもたまにいます。

10年前と比べると、3点ユニットの物件はかなり賃料が下がっていますね。

独立洗面化粧台

これも希望される方は増えていますね。

あると嬉しい設備の一つですが、独立洗面台がある物件は少し広いお部屋となるので、家賃も平均相場より少し上の物件が多くなります。

インターネットが無料

学生街にはインターネット無料物件がここ近年でかなり増えた印象です。

特に最近では、ネットが無料なのは嬉しいけど通信スピードは??と、ネット回線のスピードにも拘る方たちも増えてきました。

実際問題、ネット無料だから決めたはいいけど通信スピードが遅すぎると結局自分で回線を契約するなんてことにもなりますので、爆速は求めていなくても確認出来るなら確認しておきましょう。

2階以上が良い

1階には1階の良さもあるのですが、1階であれば通行人などの視線なども気になり、カーテンや窓を開けづらいものです。
防犯面で見ても、2階以上であるほうが窓やベランダから侵入される可能性は低くなります。

また、立地によって日当たりがよくなったり風通しがよくなる場合もあります。

家賃は1階に比べると数千円高く設定されます。

オートロック

昔ながらのテンキーを押す場合、シリンダー指して回す以外にも、最近のものでは鍵を持っているだけで自動開閉や顔認証などでスムーズに開閉するといったものもあります。

近年では地方の物件でもオートロック物件は増えてきました。
実際問題、オートロックがあるだけで空き巣に対して抑止力に効果があります。

家具家電付き

大学の中には、1年過ごしたらキャンパスが移動なんてパターンがありますよね。

そういう時には家具家電付きが選ばれることが多いです。

家具家電付きのメリットは、初期費用が抑えられること、引っ越しが楽といった点や、最近は家電の処分にもかなりの費用が掛かるようになったため、物がない以上は処分代がかかることもありません。

気を付けないといけない点は純粋に備え付けのものか、実際はレンタルでレンタル料が毎月発生なんてこともあるので事前に確認するようにしておきましょう。

日当たりがいい

 

オール電化

ガス使ったことないから怖い

2口コンロあり、キッチン披露目

街頭が多いか?夜は明るいか?

入学前の部屋探しの時期や入居のタイミング

大学入学後に住み始める物件は、どのタイミングで探し始めるのがよいのでしょうか。
合否の結果が出る前に決めるのは難しいため、やはり合格後に決めるという方が多いとは思いますが、具体的にどのタイミングがベストなのかを見ていきましょう。

どのタイミングが部屋探しに適切なのか

これは学生街なのか、非学生街なのかによって全く異なってきます。

学生街でなければ、社会人も当然いるわけで、そのような場所では不動産仲介業者、家主は3月の合格発表まで待っていられません。
住みたい街が学生街でないのであれば合格が決まってからの申し込みとなるでしょう。

一方で、学生街付近にある大学をAO入試や推薦入試で受験した場合には、早ければ秋には合否が決まるため、合格のタイミングで部屋決めができると効率的です。

推薦、前期試験であれば2月中旬ごろから合格前予約を受け付けるところもあります。
そういった方については、合格発表前から「押さえておくこと」が重要です。

押さえるとは、入居の意思を伝え、合格したら契約するという条件で賃貸物件を予約することです。
中には、そういった予約ができないところもありますが、学生街にある不動産会社であれば基本的には断られることは少ないでしょう。

この場合、遠征費用は掛かりますが、現地に足を運び、実際の物件を見てから仮押さえをするようにしましょう。
インターネットで見た写真と部屋の広さが全然違った。なんて思ってしまうような場合もあります。

よくあるのが試験日には家族で現地に来て、本人が試験中に家族が代わりに部屋探しなんてこともよくあります。

ただし、仮押さえにいたっては後期試験者は押さえることが出来ない場合が多いです。不動産会社もまずは前期試験合格者を優先的に決めたいからです。

入試時期別スケジュール

ここで、入試時期別の具体的な部屋探しの流れを確認しておきましょう。

① 年内に進学先が決まるケース

大学受験をする際、「AO入試」「推薦入試」「専門学校進学」など年内に進路が決まる方については、10月初旬から部屋探しを始めましょう。卒業生で進学先の大学に通っている先輩がいる場合、その方からアドバイスしてもらうのも有効です。自分が住みたい部屋の条件を頭の中で整理しておき、物件資料を集めましょう。

早ければ11月下旬の段階では進学先が決定しているため、この時期にはすでにどの物件がよいか目星をつけておくとベストです。1月中旬には部屋探しシーズンが到来するため、この時期までに物件の見学を終えているとスムーズです。物件選びが終えると2月に入り、いよいよ契約です。初めての契約で分からないことがある場合には、遠慮せずに不動産業者に質問しましょう。

② 年明けに進学先が決まるケース

国立大学などを受験される方については、1月のセンター試験を終えてから徐々に住みたい部屋の条件を考えるようにしましょう。早ければ2月初旬には進学先が決定しますが、ちょうど不動産業者も忙しい時期に入っているため、この時期までには見学したい物件を絞り込んでおけるとよいでしょう。

このときの注意点としては、地方から都心へ引っ越しをする場合、時間が限られている中での不動産業者訪問や物件見学となるため、タイムスケジュールをきちんと組み立てておくことが大切です。3月に入れば契約、引っ越しという流れで転居が進みます。

一方で、逆に都心から地方に出る場合など、それの時期に合わせて不動産会社はかなり用意周到しているのでその時期でもきちんと対応してもらえることは多いですが、2月の試験日や、3月の合格発表日などは相当込み合うので満足な対応を受けられない可能性もあります。

学生専用の賃貸物件の評判やメリット・デメリット

大学周辺は特に、学生専用のアパートやマンションが多く、学生のための設備やサービスが充実しています。
はたして学生専用の賃貸物件は、普通の賃貸物件と比べてメリットやデメリットはあるのでしょうか。

メリット

学生専用の賃貸物件ならではの交流会や親睦会などが、定期的に開催されることがあります。学生同士の交流が深まるだけでなく、初めての一人暮らしが不安だという方にとっても、安心できる物件でしょう。

また、学生(親御さん)には嬉しいインターネット回線やケーブルテレビが無料で利用できるなど、学生専用ならではの特典が用意されています。学生専用の賃貸物件の多くは、事前に予約できるサービスを行っており、前もって予約することで合格後のスムーズな引っ越し手続きへと移行できます。

デメリット

未だに時代の流れを無視した物件が多いことも事実です。
さすがに、和室6帖一間という物件は地方からは無くなったものの、3点ユニット(風呂とトイレが一緒)、ラジエントヒーター(加熱に時間のかかるキッチンコンロ)などが現存したりします。
また、4月入学式を終えた直後にあるその交流会や親睦会、年末年始など騒がしいという点もあげられます。

極々稀に部屋でドラムを叩く学生や、バルコニーでBBQしたりする学生もいたりしますが、そのような人がいた場合、即管理会社へクレーム入れてOKです。

家電はどんなものがいい?

欲張ったところでサイズの大きなものを購入してしまうと、収まりきらないなんていう問題が発生します。

大学生が必要とする家電については長くなるので、次の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。

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ただ、大学生の場合は、たとえバイトなどをしていても収入がほとんどないと判断されてしまいます。ちなみに、収入が20万円以上あるような場合でも、本業は学生であることから、「安定した収入ではない」と判断され、基本的には単独での契約は難しくなります。

賃貸契約の際には、親の名義になることが多く、もし学生名義で契約するとなった場合でも、まとまった収入のある親などが「連帯保証人」として必要とされます。

安心出来るように良い不動産屋を見つけてお部屋探しを。

 

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