- 最近、台所がやたら下水の臭いがするな
- キッチンシンク下に隙間があったの塞いだのにまだ臭い!
- キッチンシンク下が臭いと思って換気扇を回してるのにずっと臭い!
自宅の水回りをしっかり使用してトラップも封水も問題ないと思っていても、なぜかやたらシンク下や洗面台下から下水のにおいがすることがあります。
業者に頼んで高いお金支払ったのにも関わらずも臭い!なんてことも多々あります。
そういった場合の理由は数えるほどなので、当記事を読んで正しく対応すればもう臭うことはなくなります!
記事前半ではキッチンシンク下が臭う理由、記事後半では臭わないようにするための対応策を解説します。
キッチンシンク下が臭う理由
時として突然訪れることがあります。
キッチンのシンク下から臭いが上がってくる原因は、「排水パイプ(ジャバラ)の先にある防臭キャップ(防臭ゴム)が外れているから」です。
通常、シンクを側面からみるとこのような形状になっており、画像のような構造をしています。
1. 封水が蒸発している
長い間、使用していないと封水(ふうすい)が蒸発してしまい、防水ワンがあったとしても隙間を通って下水の臭いが上がってくるようになります。
つまり、封水(純粋な水)のおかげで下水管からの空気を遮断するため、私たちの住居は不快な臭いがすることなく快適に過ごせるわけですね。
これは風呂、トイレなどの水回り、どこでも起きる現象で1ヶ月~2ヶ月間部屋を使っていない時に下水の臭いがするのは封水の蒸発が原因です。
2. 防臭ワン自体がない
あまり実例はありませんが、防臭ワン自体が無いとトラップが成り立たないためかなりの悪臭が漂います。
また、賃貸であれば以前の入居者やハウスクリーニング業者がサイズ違いの防臭ワンを装着した場合には、まともにはまっておらず隙間を通って臭いが上がってきます。
3. 防臭キャップ(防臭ゴム)が外れている
一番よくある原因です。
防臭キャップが外れている、もしくは劣化でひび割れているなどしていると臭いが上がってくるようになります。
防臭キャップが外れていると一番タチが悪く、下水の臭いだけでなく同時に不快害虫も侵入し、湿度も高い状態になりますのでカビ発生の原因にもなります。
臭わないようにするための解決方法
臭う原因はお判りいただけたと思いますが、次はそれぞれの解決方法をご紹介していきます!
賃貸物件の場合は不動産管理会社や家主さんにまずは電話しましょう。過失がない限り、施工もご自身が費用負担する必要はありませんが、なぜ臭うのか理由だけでも把握しておきましょう。
また、根本が分かっていない業者の素人さんなんかもいますので施工後、まだ臭うのであればその臭いは間違いではありませんので、再び連絡しましょう。
封水が蒸発している場合の解決方法
一定量の水を流すだけです。
トラップ内の封水が仕事をするようになるまで水をためるだけで解決します。
ペットボトル1本分(500ml)程度で大丈夫です。
引っ越した際から早速下水の臭いがする場合の主な原因はこれですね。
防臭ワン自体がない場合の解決方法
防臭ワンを取り付けることで一発解決します。
防臭ワンのサイズを測るには、排水溝と排水ホースの直径を測ります。一般的なサイズは、排水溝が32mm、排水ホースが50mmです。賃貸物件では異なることがあります。
防臭キャップ(防臭ゴム)が外れている場合の解決方法
一番原因が多いのがこれで、且つ一番厄介なパターンです。
防臭キャップは消耗品ですが、普段目の付くところにない上、日常生活において馴染みのないものです。
ご自宅でも築年数が経過していくと、防臭キャップの劣化でひび割れていたり縮んでズレたりして臭いが隙間が出来ると臭いがあがってきます。
防臭キャップ交換手順1 まずは防臭キャップを探します
交換作業に取り掛かる前にタオルとバケツを用意しておくと万全です!
防臭キャップが見えるところにあれば簡単に交換出来ますが、大抵はキッチン台の床下に隠れています。
その場合はドライバーを用いてキッチン台の床パネルを外し、どうなっているのかを確認してみましょう。
防臭キャップ交換手順2 防臭キャップを外す、サイズを図る、購入する
防臭キャップが見えたら排水パイプから外し、同じものをホームセンターなどで探しましょう。サイズさえわかれば通販などでもOKです。
大体のメーカーはKAKUDAI(カクダイ)、SANEI(サンエイ)、SUGICO(スギコ)でamazon、楽天、モノタロウなどどこでも購入することが出来ます。
※ 排水パイプを排水管から外したら排水管にどんなものでも良いのでフタをして閉じておきましょう!下水臭と不快害虫の混入を防ぎます。
防臭キャップ交換手順3 正しく装着する
物が手に入ったらあとは正しく装着するだけです。
排水パイプにねじ込むように装着すれば基本的には大丈夫です。装着する際に排水パイプに負荷をかけると、排水パイプ自体が破けてしまう可能性もあるので気を付けましょう。
防臭キャップ交換手順4 水が漏れないかを確認
そして最後は塩ビパイプ(排水管)に水が漏れないように接続します。
接続を完了したと思ったら、キッチン床パネルを戻す前に水が漏れることがないか、水を流して確認しましょう。
防臭キャップ交換手順5 床パネルを再び取り付け完了
水漏れがないことを確認出来たら、外した床パネルを取り付けて完了です。
以上のように、キッチン下、洗面台下から臭う下水臭は防臭キャップ(防臭ゴム)が主な原因です。
パテで埋めるのは誤った解決方法です
何も知らない業者素人さんがやりがちです。
排水パイプと床パネルに隙間があるから、ここから臭いが上がってくると勘違いしてねんど(エアコンパテ)を隙間に埋める方がいますが、これは根本的解決にはなりません。
床パネルの下には不快害虫も上がりこんで来、このまま換気扇を回すと、床パネルのあらゆる隙間から臭いを引き寄せ臭いが消えるどころか余計に下水臭があがってきますし、温かい湿度の高い見えないキッチン下が不快害虫の巣にだってなり得ます。
業者にお願いしたはいいけど、早く作業終わった、さすがプロだ。なんて思わず、本当に防水キャップ交換したの?と疑ってみましょう。
ねんどを使わなくても防水キャップがしっかり装着されていれば臭いもあがってこないし、不快害虫の侵入もありません。
例外:排水パイプが塩ビパイプから抜けた場合
最後にこのようなパターンもあります。
例えば、排水パイプの横の鍋などで排水パイプを圧迫すると、防臭キャップが抜け、さらに塩ビパイプから抜けることがあります。
この場合は最も最悪で排水パイプが塩ビパイプから抜けてしまったことで、次から流す水がそのままダダ洩れしてしまい、アパートやマンションであれば階下漏水の原因となります。
放っておいて塩ビパイプが勝手に抜けることは通常ありません。
したがって過失となるわけですが、階下漏水で他の入居者が被害を受けてしまうと責任を取らなければいけません。
キッチンの隙間からフロアに水が漏れてきたという場合は気づくことが出来ますが、水漏れがないとご本人は気づきません。
階下の方から、上から水が漏れてきた!と言われて初めて気づくパターンが多いです。
このようなことにならないためにも、キッチンシンクの下に無理やり物をしまい込むのはやめるようにしましょう。
例外:防臭キャップをしっかりはめたのに臭い、ネズミが死んでいた
防臭キャップをしっかりはめたのに、それでもキッチンシンク下がまだ臭い。
対策したはずなのに、おかしい!とキッチン下キャビネットの底板をすべてとったところ、数匹のネズミが死んでいた。というケースもありました。
実際、防臭キャップをつける際の開口にそこまで大きく底板をカットする必要がないのでそれ以外の場所でネズミが死んでいたら気づかないものですが、防臭キャップをしっかりしても何か変わった臭いがする、、という場合には思い切って底板をすべてとってみましょう。
小動物とはいえ、特にキッチンなので動物の死骸があれば衛生上もよくないですよね。
キッチン シンク下の臭いの原因は防水キャップです!
なので、そこに塩素系漂白剤や重曹、パイプユニッシュを使って掃除を行っても無意味なのでそれらは最初からする必要ありません。
ご自宅の場合、ご自身でも比較的簡単に取り替えすることが出来ます。
賃貸物件であれば不動産管理会社、家主さんへ連絡しましょう。
注意が必要なのは業者に頼んだとしても、新人さんであれば根本的な理由が分かっておらずいい加減な施工する人も多数いるということです。
この記事を読んで頂ければ理由は明確に分かったと思いますので、業者さんが作業に来たと思ったら、作業内容を確認してみましょう。