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鳥 対策 アパート

鳥がベランダにやってくる原因

鳥がエサを探しているため

鳥がベランダにやってくる最も一般的な理由の一つは、エサを探しているためです。
特にハトなどの鳥は、食べ物を見つけやすい場所に頻繁に訪れる傾向があります。

ハトやカラスなどの都市鳥は、自然環境だけでなく、人間の生活圏にも適応するようになってきています。
環境省の調査によれば、都市部での鳥の飛来が増えている理由の一つとして、食べ物の供給が豊富であることが挙げられます。人間の生活ごみや餌付け、ベランダに置かれた食べ物のカスなどが、鳥にとって魅力的なエサ源となっています。

ヒント

ベランダに外で食べたお弁当のゴミを一時的に置いていたところ、翌日から鳩が頻繁に訪れるようになりました。その後、ゴミを完全に撤去しても、ハトは「ここは食べ物がある場所だ」と学習し、何度も飛来するようになりました。これによって、食べ物の残りカスやゴミをベランダに置かないことが、鳥の飛来を防ぐ重要なポイントであることが分かります。

巣作りに適した環境であるから

鳥がベランダにやってくるもう一つの大きな理由は、ベランダが巣作りに適した環境であることです。都会では自然の巣作り場所が減っているため、人家のベランダが安全で快適な場所として認識されているケースが多いのです。

都会では、高層ビルやマンションが立ち並ぶため、鳥が安全に巣を作れる場所が限られています。一方で、ベランダは、屋根があるため雨風から守られ、外敵から比較的安全な場所として鳥にとって魅力的な空間です。

  • 雨風を防げる場所
    ベランダのひさしや壁は、鳥にとって安全なシェルターとなる。
  • 外敵からの保護
    人間が頻繁に出入りしないベランダや、植物が多い場所は、外敵(猫やカラス)からの脅威が少ない。
  • 静かな環境
    都市部でも、ベランダは比較的静かで、鳥が安心して巣を作れる。
鳥類巣を作りやすい場所
ハト(よく見る)ベランダの手すりや壁
スズメベランダのエアコン室外機など
ツバメ(よく見る)ベランダの植木鉢ばど
セキレイベランダにある物干し竿など

帰巣本能の強さ

鳥がベランダに頻繁にやってくる理由の一つは、帰巣本能が非常に強いためです。特にハトやスバメは、一度巣を作った場所や食べ物を得た場所を記憶し、何度も同じ場所に戻ってくる習性があります。

そのような鳥は、飛行能力が高く、長距離を移動することができるだけでなく、GPSのような優れた空間認識能力を持っていることがわかっています。特に巣を作るために選んだ場所や餌を得た場所は、彼らにとって「安全な場所」として記憶され、何度も訪れる習性が強いとされています。
ちなみに、環境省の調査によれば、なんと50%以上のハトが前年に巣を作った場所に再び戻るということが確認されています。人間では考えられないような帰巣本能ですね。

鳥害による被害とリスク

鳥のフンによる衛生問題

鳥のフンは、見た目だけでなく、様々な病原菌や寄生虫を含んでいるため、健康被害のリスクが高いです!
特に、ベランダに鳥のフンが落ちると、衛生面だけでなく、生活の質を大きく損なう可能性があります。

それにはサルモネラ菌、大腸菌、クリプトスポリジウムなどの病原菌や、回虫、条虫などの寄生虫が含まれている場合があります。これらの病原菌や寄生虫は、人畜共通感染症を引き起こす可能性があり、特に小さなお子さんや高齢者は注意が必要になります。

鳴き声や羽による騒音

鳥の鳴き声や羽ばたきの音は、想像以上に大きく、生活に支障をきたす場合があり、特に、早朝や深夜に鳴き声が聞こえると、睡眠不足やストレスに繋がることがあります。

鳥は、鳥同志でのコミュニケーションをとるために、様々な鳴き声を発します。また、警戒したり、縄張りを主張したりするためにも、鳴き声を用います。これらの鳴き声は、人にとっては騒音に感じることが多く、特に住宅街やマンションなどでは、生活環境に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、鳥が羽ばたく音も、大きな音として聞こえることがあります。

ヒント

上階からの音には耐えられないけど、鳥などの自然音には耐えられるという人は結構多いので実際のところ一概には言えませんが、それなりの確率でストレス要因の一つにはなると言えるでしょう。

害虫の発生リスク

鳥害によるフンや巣が原因で、害虫の発生リスクが高まります。
特に、鳥のフンや巣にはダニやノミ、シラミなどの害虫が寄生し、これらの害虫が人間の生活空間に侵入することでアレルギーや皮膚炎などの健康被害を引き起こす可能性があります。

鳥のフンや巣には、害虫が繁殖するための絶好の環境が整っています。フンには有機物が多く含まれていて、見た目通り湿気やすく害虫が繁殖しやすい環境を作り出します。その結果、ハエやゴキブリなどの害虫を引き寄せ、巣には鳥に寄生するダニやノミが多く見られます。さらに、鳥の巣が放置されると、害虫が巣を繁殖の温床にし、家の中に侵入してくることがあります

洗濯物やベランダが汚れる

鳥のフンは、洗濯物やベランダを汚し、見た目の悪さだけでなく、衛生面でも大きな問題を引き起こします
白い洗濯物に鳥のフンが落ちてしまうと、シミになってしまい、洗濯し直す必要になり、余計な手間や余分な水道代を支払い羽目にもなりかねません。

鳥のフンは、水分が多く、乾燥すると固まってしまい、洗濯物やベランダに付着すると、なかなか落ちません。また、鳥のフンには、タンパク質や脂質が含まれているため、時間が経つと、悪臭を放つこともあります。

自分でできる鳥対策!

アパート経営をしていると、当然入居者から「鳥をなんとかしてくれ。」と言われることがあります。
すべての大家さんが住んでいるアパートに対策をしてくれるとも限りません。

鳥対策、ハト対策とはいえ、科学的根拠がある方法はなく、ケースバイケースなので、必ず効果があるとは言い切れませんが、それなりに効果を感じたものを順番にあげていきます。
ハト対策がメインと思われますが、どの鳥に対しても効果があります。

注意

賑やかな音を出すと効果的というのを見たことがあるかもしれませんが、クレームの原因になりますのでおすすめ出来ません。

ベランダに防鳥スパイクやワイヤーを設置する

ベランダに防鳥スパイクやワイヤーを設置することで、鳥がとまるのを防ぐ非常に効果的な対策の一つと言えます!
物理的に鳥がとまりにくい環境を作ることで、飛来を防止し、巣作りやフン害のリスクを減らすことができます。

防鳥スパイクやワイヤーは、鳥がとまりやすい手すりやベランダの縁に設置することで、物理的に鳥がとまるのを妨げます。特にハトの場合で有効と言えます!
環境省の「鳥類管理ガイドライン」では、都市部の建物に防鳥スパイクを設置することで、それこそハトの飛来を50%以上減少させる効果があると報告されていたようです。スパイクやワイヤーは、鳥にとって不快な障害物となり、巣作りのためにとどまることを防ぐ仕組みです。

防鳥スパイクやワイヤー対策は比較的安価で、ご自身で設置できるという点も利点の一つです。
コストパフォーマンスも高く、メンテナンスも少ないため、自分でできる対策として非常に優れているので、鳥の飛来に悩んでいる場合は、早めに設置してみましょう!

鳥よけネットを使って侵入を防ぐ

鳥よけネットも、鳥がベランダに侵入するのを物理的に防ぐ効果的な方法です!
ベランダ全体を覆うように設置することで、鳩がベランダに降り立つことを防ぎ、フン害や巣作りを防ぐことができます。

鳥よけネットは、細かい網目状になっているため、鳥がネットをすり抜けることができません。また、ネットは、鳥がとまりにくい素材でできているため、鳥がベランダにとまるのを阻止できます。さらに、ネットは、鳥が巣作りをするのを防ぐ効果もあります。

効果がある一方で、、、ベランダ全体を覆うように設置しないといけませんので、その構造で上手に設置出来なかったり、手間がかかったりします。
仮に下手な設置であっても、鳥のほうが「あー、こりゃあかんわ。」とあきらめてくれれば御の字な結果にすることは出来るでしょう。

ヒント

鳥も、小さな隙間をわざに狙ってまで入ってくることはありません。条件が悪い中で、下手でも設置することで効果があると言えますので、出来ることならば設置してみましょう。
ただし、間が悪くその隙間から鳥が入ってしまった場合は、入ってしまった鳥がその場から出ることが出ず、死んでしまうケースがあります。
この場合、当然、シッシッと追い払っても出てくれることはないので、丁寧に鳥を追い出す必要があります。

鳥が嫌がる忌避剤を塗る

忌避剤は、鳥が嫌がる臭い成分や成分を配合することで、鳥を寄せ付けない効果が期待できるアイテムです。ベランダの手すりや窓枠などに塗布することで、鳥がベランダに近づきにくくなります。
やはり、ハトには相当な効果があります。

忌避剤は、鳥が嫌がる成分が配合されており、鳥の嗅覚を刺激することで、その場所を避けるように促します。ただし、、忌避剤の種類によって、効果や持続時間が異なるということだけ注意しておきましょう。
また、効果は限定的であり、鳥の種類や個体差によって効果が異なりますし、ペットや我々人間にも不快なものとなりうることもあるので、考えて設置する必要があります。

種類特徴
ハッカ油ハッカの香りが鳥を忌避する効果があります。天然成分なので、人やペットにも比較的安全です。
ただし、ペットも嫌うので注意が必要かも、です。
ニンニクニンニクの臭いは、鳥が嫌がる臭いとして知られています。効果が持続しますが、臭いがきついのが難点です。
唐辛子唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは、鳥が嫌がる成分です。効果が高いですが、人やペットが触ると刺激になる可能性があります。
鳥よけスプレー市販されている鳥よけスプレーは、鳥が嫌がる成分を配合しています。手軽に使用できますが、効果が持続しない場合があります。

実際に、ベランダに皮をはいだニンニク、もしくはきざんだニンニクを設置するだけでも鳥がベランダにやってくる頻度が減ることが実感できるはずです。

光を反射するものを吊るす

光を反射するものをベランダに吊るすことで、鳥が近づくのを防ぎます。
特にCDやアルミホイルなどで十分なので低コストで実現が出来るという利点があります!
そのような強い光を反射するアイテムを使うと、鳥がその光を嫌って飛来しなくなります。

鳥類は一般的に、強い光や突然の光の反射を嫌う習性があり、光を反射する物体は、鳥にとって視覚的に不快な刺激を与え、警戒心を持たせる効果があります。
ただし、この方法は物理的に鳥を排除するものではなく、あくまでも視覚的な刺激で遠ざけるもので、他の対策と組み合わせて併用することでさらなる効果が期待できると言えます!

鳩が巣を作りそうな場所を塞ぐ

特にハトは、鳥の中でもベランダに巣を作りやすいです。
近年では、洗濯物も室内干しをする方が増え、ベランダの窓を開け閉めしない人も増えたため、余計に巣を作られるようになりました。

ハトは安全で隠れた場所を巣作りに選びます。
特に、ベランダの隅や室外機の裏、窓のひさし下などは、鳩にとって絶好の巣作りポイントです。

一度作られてしまうと、かわいそうだと思う気持ちや巣立つまで待とうなんて思って放ったらかししておくと、また次回も次の世代が高確率で作るようになるため、そのような場所を予め塞いでおくことで鳩害を防ぐ最も効果的な手段といえるでしょう。

室外機の横に板を斜めに板を置くなどでも十分です。

鳥(ハト)の巣を自分で撤去する方法

ハトの巣を撤去する前に、必要な道具をしっかり準備しておきましょう。
野生の鳥は、あなたが思っている以上に不潔です。

順番に解説していきましょう。

注意

現在、ハトがいる巣や卵がある状態で撤去をすることは鳥獣保護管理法に違反することになります!
撤去してよい巣は、ハトが1匹もいない状態や卵がない状態の巣です。
それ以外の状態では撤去を行ってはいけません。

ゴーグルやマスクで装備を整える

鳩のフンや巣には、さまざまな病原菌や寄生虫が含まれていて、人間に感染するリスクがあります。特にクリプトコッカス症やヒストプラズマ症など、鳩のフンから空気中に拡散される病原菌は、免疫力の弱い人々や子供、高齢者にとって大変危険です。

 

例外で、かつ珍しいレアなケースとなるでしょうが、、、実際に僕の所有しているアパートであったのが、Aさんは必死こいて鳥対策をしている中、横の部屋のBさんが鳥に餌付け(果物を設置する)をし、いたちごっこになっているようなケースが今まで1度だけありました。
Aさんはキツツキみたいな鳥が毎日やってきて困る、ということでしたが、通常キツツキはベランダに寄ってこないし、何の鳥だろう?と調査してみたところ、横の部屋に住んでいるBさんがベランダに果物を設置して鳥を誘っているというものでした。
非常にまれなケースと言えますが、そのようなことを目撃した際は、直接訴えかけるのではなく、不動産管理会社や大家さんに相談するようにしましょう!
やってきていた鳥はムクドリでした。

 

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