一人暮らしをしていると、さまざまなトラブルに見舞われることがあります。
その中でも、上の住人の歩く音がバタバタ響く、隣人のペットの鳴き声がうるさいなど、「騒音トラブル」は複雑な問題を抱えています。物件によっては、管理会社が動いてくれない、住人が怖そうな人で注意できないなど、あらゆるケースが考えられます。
そこで今回は、一人暮らしで騒音被害にあった場合の対処方法を解説します!
また、自分が騒音トラブルを起こしてしまったケースも合わせて見ていきましょう。
一人暮らしの騒音被害の対処方法とは
一人暮らしでも特に女性の一人暮らしであれば、騒音被害が起きていても直接クレームを言うことも難しいでしょう。そこで誰にでもできる騒音被害の対処方法をいくつかご紹介します。
クレームの前に部屋の防音性を確認
まずは部屋の防音性を確認することをおすすめします。
そもそも壁が薄いなどの造りである場合、相手側だけでなく、こちら側も同じように騒音被害を発生させている可能性があります。明らかな騒音でないときには、もしかしたらお互い様かもという気持ちも必要です。
対策としては、防音シートや防音マットを購入するのも良いですが、基本的にはドアの開閉や歩き方を意識するだけで改善されます。
管理会社または大家さんに相談
もっともわだかまりがなく解決できる方法が、不動産管理会社、または家主に相談するという方法です。
直接クレームを言ってしまいトラブルになるケースもあるため、このように第三者による仲介をおすすめします。
注意点としては、騒音加害者に話をする際に、こちら側の「名前」や「部屋番号」などは明かさないように伝えておくことがポイントです。伝えることにより後日訪問されてしまうリスクもあるため、こちらの情報はふせておくことが賢明です。
一人暮らしの騒音被害についての体験談
騒音被害はあなただけではありません。これまで騒音被害に遭われた被害者の方々の体験談をご紹介します。
下階からの騒音被害
軽量鉄骨2階建てアパートの2階角部屋に住む20代男性のお話です。
上階から下階への足音による騒音などは聞いたことがありますが、今回のような下階からの騒音被害は初めての経験でした。下階には同じく20代くらいの男性が住んでおり、たまにやってくる彼女らしき人が来たときに騒音がおきます。
騒音の原因は重低音で響き渡る音楽でした。その音楽が聞こえるのはだいたい23時頃が多いのですが、ひどいときでは夜中の3時4時まで聞こえることがあります。
ベッドではなく布団で寝ているため、余計に気になるということもあるかもしれません。できれば引っ越しをすることなく改善したいと考えており、今は防音カーペットの購入を考えています。
アパートの下の階の人がうるさい。下から上に響く音は、防音カーペットで防げるでしょうか? 2階建アパート(軽量鉄骨)の2階…
一日中洗濯機の音が!?
鉄筋コンクリート造の築5年1DKマンションに引っ越してきた30代男性のお話です。
入居してまだ2ヶ月しか経っていませんが、どうにも上階の洗濯機の音が気になって仕方がありません。昼間ならまだしも、早朝から夜中にかけて一日中フルに稼働しているため、夜中に眠れずにストレスを感じています。
管理会社に相談するのが一番だとは思いますが、まずは自分でやれる対策を考えていきたいと思っています。上階へ騒音について話しに行くことも考えましたが、仕事の都合上、夜の9時以降になってしまうため控えています。対策しても駄目なときは、管理会社に報告しようと思っています。
アパートの騒音で困ってます。詳細鉄筋コンクリート築5年2LDKのマンションに仕事の都合で博多の方に引っ越してきました。ま…
夜中のシャワー音
木造アパートに住む30代男性のお話です。上階の住人が夜中にお風呂に入るのですが、そのときのシャワーの音が気になって眠れません。お風呂に湯を張る音やシャワーの音、蛇口を閉める音までも聞こえるため、精神的に疲弊しています。
アパートの規則には、夜の11時以降は騒音防止のためお風呂や洗濯は控えてほしいと記載されています。それぞれの生活リズムもあるため、夜中にお風呂に入るなとは直接言わず、管理会社に相談することに決めました。
上の階の人が夜中にお風呂に入って困っています。ジャーとお風呂のお湯が流れる音や、シャワーの音など、 上の階の人が夜中にお…
このように騒音被害により、解決するケースや根本的に難しいケースもあります。まずは管理会社に相談するのが効果的であり、それでも解決しない場合には、警察に相談するという手段も考えるべきでしょう。
一人暮らし中に騒音の苦情を受けた場合の対処方法
音に対する感じ方は人それぞれです。あなたが普通に生活をしているだけでも、隣人からすると騒音被害となっているケースもあります。
もしも騒音による苦情がきてしまった場合には、以下のような対応を心がけてください。
謝罪の気持ちが大切
万一、隣人からうるさいと苦情がきてしまったら、まずは相手にきちんと謝罪することが基本です。
「うちだけじゃなく周りもうるさい」「気をつけて生活していますけど」など、決して自分は悪くないというアピールだけは避けましょう。
アパートやマンションにおいては、あくまで集合住宅として他人と密接な環境で生活をしています。
近隣トラブルから事件へと発生するケースも少なからずあるため、まずは自分に身に覚えのない苦情であったとしても、始まりは謝罪から入るのが適切です。
自分に原因がない、隣人が神経質すぎるなどの場合には、早急に管理会社や大家さんに相談することが賢明です。
騒音の原因を確認する
具体的な騒音の苦情ではなく、ただうるさいという苦情だと詳細が分かりません。
まずは、普段の生活スタイルから、騒音の原因となっているのが何かを確認しましょう。
騒音の原因として考えられるのは、足音やドアの開閉音も考えられますが、もっとも注意すべきは「生活時間」です。
大半の方が夜寝て朝起きる生活をしていますが、中には夜に仕事をされている方もいます。
すると生活スタイルの違いから、人が寝ている間に掃除や洗濯をしているケースもあるため、普通に生活をしているつもりでも、周りの人からすると「こんな時間にうるさい」という展開になります。仕事の都合で夜に活動せざるを得ない場合には、遅くても夜の9時頃までには音を立てるほどの活動は控えることが大切です。
騒音の苦情を受けてしまった人の体験談
自分が騒音被害の被害者ではなく、予期せぬことに加害者になってしまった方もたくさんいます。騒音被害の苦情を受けてしまった方の体験談も参考にしてみてはどうでしょうか。
なぜ騒音の苦情が私のところに?
築2年鉄筋コンクリート造の11階建て8階に住んでいる20代男性のお話です。先月から2回ほどポストに「騒音の注意」という手紙が入れられており、エレベーター横にも同じ手紙が貼られていました。ちなみに、他の階を確認したところ、自分の階にのみ張り紙がありました。そして、今日になりドアにも同じ手紙が挟まれていたため、ようやく「自分のことなのか」と気づきました。
しかし、騒音の苦情がくるほどの生活はしておらず、思い当たるのは「夜間の窓開け」「PCの音楽」「朝6時台のシャワーとドライヤー」くらいでした。テレビもなく、椅子やテーブルもないため、騒音と言われるものはこのくらいです。普段から自分の部屋でも隣の音が聞こえてくるため、共同生活だしお互い様とは思っていましたが、気にする方はいるため自分も気をつけようと感じました。
後日、同じ階の他の部屋すべてにもドアに苦情の注意と書かれた手紙が挟まれていたため、もしかすると自分ではなかったのかもしれません。自分では騒音と言われるほどの音ではないと思っていても、他の人からすると騒音と感じる場合もあることに気づかされました。
一人暮らしです。騒音の苦情を受けてしまったのですが・・ 2月の末から一人暮らしをしています。先月より2回メールボックスに…
苦情の末「追い出すぞ」
鉄筋コンクリート造の3階建てマンション2階に住む20代女性のお話です。入居初日に「うるさい」と下の階の方からインターホン越しに苦情を入れられました。そのときは、部屋で音楽を流していたため、その音がうるさいのかと思っていました。しかし、つい先日も下の階の方から、「おまえんちうるさいんだよ」と苦情を入れられてしまい、どの音がうるさかったのかと聞くと、「かかとでドンドンうるさいんだよ」「つま先で歩け」「ここから追い出すぞ」と、矢継ぎ早に苦情を言われました。
昔から腰痛持ちで先生から指導されて以来、かかと歩きが癖になっていました。その苦情を言われてからは、室内でスリッパを履くようにしたところ、騒音の苦情はなくなりました。下にあんなに怖い人がいると思うと、すぐにでも引っ越しをしたいと考えましたが、お金が貯まるまでは我慢です。
このように、自分では騒音とまで思っていない音が、実は他人からすると騒音被害になっているケースもあります。できる限りは、共同生活の場という気持ちを持ち、思いやりの精神を忘れずに生活することが大切です。
【足音の苦情】大学生、女、一人暮らしです。鉄骨造のマンションに住んでます。入居初日に「うるさいんですけど」と直接インター…
騒音被害・苦情を心配している方へのアドバイス
騒音被害の大半は、加害者側も意識していない、気づいていないことが多いです。
少し息が詰まると感じてしまう方もいるかもしれませんが、室内ではスリッパを履く、椅子には防音防止パットを付ける、夜中の掃除・洗濯は控えるなど、少し意識するだけで改善されることがほとんどです。
苦情を言いたくはないが仕方なく言ったという方も中にはいるため、「言う側」「言われる側」の立場に立って騒音と向き合うようにしましょう。
アパートやマンションは共同生活の場です。お互いに思いやりを持って生活することで、大半の騒音は未然に防げます。
明らかな騒音の場合には、すぐに管理会社や大家さんに相談するようにしましょう。