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賃貸で火災保険に入らないとどうなる?知らないと損する4大リスクを解説!

物価が上がり続けている昨今、ただでさえ引っ越しでお金が掛かかっているのに新生活を始めるにあたって、ゆとりがなければ火災保険の加入は悩ましいと思ってしまいますよね。
せっかくの新しいスタートなのに、保険料はなるべく抑えたいし、本当に必要なのかと思ってしまう人も多いはず。

実際に最近では、私が物件の管理をお願いしている不動産会社も「火災保険に入らないとどうなるんですか?」と質問がたまに来るようになったと言っています。
火災保険は、すべてが掛け捨てなので事故さえ起こさなければ、起きなければ、火災保険に加入したくないという気持ちは確かに分かります!

しかし、家主業をやっている私からすれば、記事でも解説しますが、はっきりいって入居者の火災保険への加入は必須です。

この記事では、賃貸物件で火災保険に入らないとどうなるのか、具体的なリスクや、加入しないことのデメリットについて解説してみましょう。

火災保険とは?賃貸契約時に本当に必要か?

賃貸契約時には、火災保険に加入することを強くおすすめします!

火災保険は、火災やその他の災害によって発生した損害を補償する保険です。
賃貸契約において、火災保険は実際には必ずしも必須ではありませんが、加入することで様々なリスクから身を守ることができます!

また火災だけでなく、様々な災害からあなたとあなたの大切な家財を守ってくれます。

つまり、入らないということは様々なリスクに晒されるということになります!

火災保険の基本的な補償内容とは?

賃貸契約時に火災保険に加入する主な理由は以下の3点です。

1.火災による自分の家財の損害を補償する

賃貸住宅の場合、建物は大家さんの所有物ですが、自分の持ち込み家具や家電などの家財は自分の責任で管理する必要があります。火災が発生した場合、自分の家財が全焼したり、損傷したりすることも考えられます。火災保険に加入しておけば、これらの損害を補償してもらえます。

2.大家さんや隣家への損害に対する賠償責任をカバーする

自分の過失で火災が発生し、大家さんの建物や隣家の建物に損害を与えてしまった場合、多額の賠償金を請求される可能性があります。火災保険の「借家人賠償責任保険」に加入しておけば、この賠償責任をカバーしてもらえます。

3.賃貸物件の契約条件

賃貸物件によっては、火災保険への加入を契約条件としている場合もあります。契約前に必ず確認しておきましょう。

火災保険は、火災以外にも様々な災害を補償対象としています。主な補償内容は以下の通りです。

補償内容具体例
火災・もらい火自宅や隣家の火災による家財損害を補償
落雷雷が建物に直撃した場合の損害を補償
爆発ガス爆発での損害を補償
風災台風などの強風による損害の補償
雹災ひょうによる被害の補償
雪災雪の重みによる建物や家財の損害を補償
水災洪水、土砂崩れによる建物や家財の損害を補償

注意

地震による損害は、一般的に火災保険では補償されません。地震による損害を補償したい場合は、地震保険に別途加入する必要があります。

火災保険が賃貸物件で果たす役割って?

火災保険は、賃貸物件で入居者の生活や財産を守るために重要な役割を果たします。賃貸生活において発生しうる様々なリスクから、入居者と大家双方を守る補償を提供するために、実際には賃貸契約時にほぼ必須とされています。

火災保険が賃貸物件で果たす役割は以下の3つに集約されます。

1.入居者の家財を守る

賃貸物件での火災や風災、水漏れなど、日常生活で発生する可能性のある事故から入居者の家財を守ります。特に、火災によって家財が全焼した場合、再購入には大きなコストがかかりますが、火災保険がこれをカバーします。

2.賠償責任の補償

自分の過失によって、大家や他の住人に損害を与えた場合、火災保険はその賠償責任を補償します。たとえば、自分の部屋から発生した火災が建物に被害を及ぼしたり、他の住人に損害を与えた場合、賃借人賠償責任保険で対応できます。

3.契約上の義務

多くの賃貸契約では、火災保険の加入が義務付けられています。これは、万が一の際に大家や他の住人への補償を確保するためであり、入居者が火災保険に加入しない場合、契約自体が成立しないこともあります
実際には、国土交通省のガイドラインでも、火災保険加入の重要性が強調されています。

ヒント

日本損害保険協会の調査によると、全国の住宅火災保険の加入率は90%を超えています。また、賃貸物件における火災や水漏れ事故の発生件数も年々増加しており、こうしたリスクに対する備えは必須です。特に都市部では、もらい火や隣接する住戸への被害が発生しやすく、火災保険による賠償責任のカバーが求められています。

大家さんにとってのメリット

  1.  建物の損害に対する補償
    入居者の過失によって火災が発生し、建物の損害が生じた場合、火災保険によって補償を受けることができので、入居者が火災保険にきちんと加入していることによって大家さんは経済的な負担を軽減することができます。
  2. 入居者とのトラブル回避
    火災保険に加入することで、入居者とのトラブルを回避することができます。きちんと火災保険に加入していることを確認することで、大家さんは、火災発生時の賠償責任に関する不安を解消することができます。

よって、大家さんからしても大家さんの物件に住んでもらう以上は、入居者は火災保険に絶対といっていいほど加入していてほしいのです

火災保険に入らないとどうなる?リスクと法律的義務

火災保険に加入しない場合は、賃貸契約が成立しない可能性が高く(つまり入居を断られる)、自分自身の財産や大家、他の住人に対する賠償責任を負うリスクが極めて高くなります

法律上では、火災保険の加入は義務ではありませんが、賃貸契約においては多くの不動産管理会社や大家さんが火災保険の加入を条件としているため、実質的に必須となっています。

詳しく解説しましょう。

賃貸物件で火災保険に入らない場合のリスク

火災保険に加入しない場合、賃貸物件で生活するうえでのリスクは非常に高くなるということだけは、まずは頭に入れましょう
家財の損害や他人に対する賠償責任を全て自己負担しなければならない可能性があり、火災や事故が発生した場合、経済的な負担は大変なほど甚大なものです!

1.家財の損害を自己負担するリスク

日本損害保険協会のデータによれば、住宅火災による平均的な損害額は700万円に達します。
火災保険に加入していないと、火災や水害などによって家財が損壊した場合、その修理・再購入費用を全額自己負担しなければなりません。また、火災や水漏れによる損害は頻繁に発生しており、予期しない出費が家計に深刻な影響を与える可能性もあり得ます。

2.賃貸契約が成立しない可能性

火災保険は法的にはあくまでも任意ですが、賃貸契約においては多くの不動産管理会社や大家さんが加入を義務付けています。火災保険に加入しないと、契約を拒否される場合が多く、実質的には必須とされています。
これは、大家さんが物件の損害や他の住人への影響を最小限に抑えるための措置の一つになります。

3.賠償責任のリスク

火災が自分の過失で発生した場合、大家や隣人に対して賠償責任が発生します。

例えば、部屋から火が広がり、隣室や建物全体に被害を及ぼした場合、数百万〜数千万円の損害賠償を請求される可能性があります。火災保険に加入していれば「借家人賠償責任保険」や「個人賠償責任保険」によって、こうした賠償責任をカバーすることができますが、未加入であれば全額自己負担です。

4.休業損害も一切補償されないリスク

火災により住居が使えなくなり、仮住まいをせざるを得ない場合、生活費や家賃の二重払いなどの経済的な負担が発生します。また、仕事に支障をきたす場合、休業損害が発生する可能性もあります。火災保険によっては、これらの損害も補償される場合があります。

リスク要因火災保険加入時の補償火災保険未加入時のリスク
火災家財や損害賠償を保険でカバーできる全額自己負担で大きな損害を被る
風災・水漏れ修理費や家財の損害を保険で補償される損害を全額自己負担しなければいけない
賠償責任他人や大家への賠償責任も保険で補償される賠償金を全額自己負担する可能性がある

火災保険に加入しなかった場合の回避方法ってある?

何度も言いますが、火災保険に加入しなかった場合、経済的損失を全額自己負担しなければならない、または他人に与えた損害に対する賠償責任を負うといった重大なリスクがあります。これらのリスクを回避するためには、火災保険に加入することが最も効果的な手段になります。

もし、火災保険に加入しなかった場合のリスクを回避するには、はっきり言って以下の方法しかありません!

リスクを回避する方法

  • 火災保険に加入する
    最低限の火災保険に加入することで、満足いく額ではなくとも火災による損害を補償してもらい、多少でも経済的な負担を軽減することができる。
  • 賃貸契約時に火災保険の加入について確認する
    賃貸契約前に、火災保険の加入が必須かどうか、または推奨されているかどうかを確認する。でないと賃貸借契約が締結出来ない可能性があります。
  • 火災予防対策を徹底する
    火災予防対策を徹底することで、火災発生のリスクを低減することができます。

火災保険に入っていない以上、他の天災やもらい火などのリスクを回避する方法は一切ない!と言えます。

賃貸物件で火災保険に入らないとどうなる?不動産のプロが解説

賃貸で火災保険に入らないと、様々なリスクが潜んでいます。
特に、火元となってしまった場合の経済的な負担は大きく上がります。

火災保険に入らないとどうなるのか、具体的なリスクをまとめました。

  • 自分の家財の損害を全て自己負担
    火災で自分の持ち込み家具や家電が全焼した場合、全額自己負担となります。
  • 大家さんや隣家への賠償責任
    自分の過失で火災が発生し、大家さんの建物や隣家に損害を与えた場合、多額の賠償金を請求される可能性があります。
  • 賃貸契約の解除
    賃貸契約によっては、火災保険加入が必須条件となっている場合があり、加入しないと契約を解除される可能性があります。

何度も申し上げます!
賃貸住宅では、火災保険は必須ではありませんが、加入することを強くおすすめします!
火災保険は、あくまでも保険ですが万が一の際に経済的な負担を軽減し、安心して生活を送るために不可欠なものになるということをご認識ください。

賃貸物件で火災保険に入らないとどうなる?徹底解説!Q&A

賃貸物件で火災保険に入らないとどうなりますか?
火災や水漏れ、風災などで自分の家財が損害を受けた場合、その損失はすべてが全額自己負担になります!また、他の住人や大家に損害を与えた際の賠償責任も自己負担となるため、非常に大きな経済的リスクを抱えることになります。
公的支援で火災保険の代わりはできますか?
公的支援は災害後の最低限の支援にとどまり、とてもじゃないですが家財の修理費用や再購入費用を十分にカバーできるものではありません。安心して賃貸生活を送るためには、最低限でも良いので火災保険に加入しておくようにしましょう!
契約している部屋に車が突っ込んできました。この場合の損害も私の負担になるケースもあるんですか?
その場合、通常であれば加害者の自動車の任意保険で補償されるべきものです。ただし、もし万が一、加害者が火災保険に加入していなければ、もらい火と同じで自己負担で対応しなければいけない可能性が極めて高いです。
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