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費用を払って鍵交換して入居したけど、退去時に鍵を無くしてたらどうなる?

  • 明日退去だが彼女の貸した鍵を返してもらってない、請求されたりするんかな?
  • 実は鍵を全部失くしてる。。鍵交換費用全額請求される?
  • 鍵交換費用を事前に払ってるのに失くしたからといってなぜ請求されるんだ?

賃貸物件で部屋を借りる際、大抵の方は入居時に鍵交換費用を負担して、鍵渡しの際に新鍵を預かり入居することが多いですよね。

賃貸契約中に鍵を失くしてしまって、鍵交換をお願いする場合は当然に費用が掛かることは想像がつくと思いますが、
この記事では、退去時に返却するはずの鍵を失くしていた場合はどうなるのかを解説します!

そもそもの前提、契約時に預かる鍵の本数と内訳

多くの場合、2本、もしくは1本を預かることになると思います。

通常、シリンダータイプの鍵交換をすると3本の新鍵がついてきます。握り玉タイプの鍵では5本ついてくることもあります。
カードキーの場合も3枚は発行されているか、もしくは発行します。

このうち、2本が契約者に渡され、1本を不動産管理会社かもしくは家主が持つというケース。
もしくは1本が契約者に渡され、1本を不動産会社、1本を家主が持つというケースがありますが、大抵の場合は2本を預かることになるでしょう。
元数の数が多い握り玉タイプやオプナスの場合は、3本預かったりすることもあります。

預かっている本数分をすべて失くしてしまった場合、管理会社に連絡して一時的に鍵を預かり、合鍵を作ってくるか、もしくは新鍵に取り換えてもらう作業が必要になります。

今回は、賃貸物件で多く使われているタイプの鍵と鍵交換費用を紹介します。

シリンダータイプ鍵の場合

よくある美和ロックやゴールなどのシリンダータイプの鍵です。

この場合、鍵交換費用でおよそ10,000~15,000円請求されます。契約期間中に失くした場合も同様です。

この鍵は大きく分けると二つのタイプになります。
写真左がディンプルキー、右がアナログキーです。
取り替え費用自体はそこまで大差ないですが、合鍵を作ろうと思えば費用面で大きな差があり、1本300円~1,000円で作れるアナログキーに対して、ディンプルキーは5,000~6,000円の費用が掛かります。

防犯上、近年ではアナログキーよりもディンプルキーに変える不動産会社が比較的多くなっています。

オプナス鍵の場合

オプナスというメーカーのもので、シリンダー交換を行うことなくそのシリンダー用の設定キーを使用し、キーチェンジを行うだけで新鍵の設定を行うことが出来ます。

セキュリティ性が高く、少し家賃高めの賃貸物件や特に積水の物件では多く使用されています。

もし、全部失くしてしまった場合、新鍵の再発行代で13,000~15,000円程度請求されます。

握り玉タイプ鍵の場合

ユーシンショウワやアルファなどのメーカーの鍵が多く、握り玉タイプの鍵は基本的には古い物件が多いです。

この場合も鍵交換費用でおよそ10,000~15,000円請求されます。
こちらもシリンダー鍵と同様、アナログキーとディンプルキーがあり、やはりこの鍵においても合鍵を作る際には費用の面で大きな差があります。

カードタイプ鍵の場合

Keidenのカードキーや、大和リビングの物件などではシャーロックや美和ロックがよく使われたりします。

Keidenのケースでいえば本体の設定を変えることで使えるようになる、使えなくなりますが、カードキーそのものを失くしても全交換になることは基本的にはなく1枚あたり2,000~4,000円、シャーロックや美和ロック製で大和リビングによると全部込みで16,500~22,000円程度掛かるようです。

鍵を失くしている状態で、退去するとどうなるか?

鍵を失くしている人は意外といるものです。

結論からいうと、不動産会社、退室立ち合い者によって対応は全部異なるといえます。

入居時に受け取った鍵は、原状回復という名のもと退室時に鍵を返却する、もしくは郵送で送って返却することが多いと思います。
しかしこの際に、本来2本預かったのに1本しかなかったり、スペアキーはあるけど本鍵を失くしていたりすると、、、
本来であれば原状回復という観点からみると入居時に預けた鍵は返さなくてはいけなく、退去時に無くしていた場合は請求されてもおかしくありません。

全く請求されないケース

不動産会社や退室立ち合い者によっては、「あー、このあとすぐに鍵交換してしまいますので、失くされてるなら良いですよ。」と言う不動産管理会社や退室立ち合い者は多いです。
関東圏にある不動産会社や、地方でも大多数なまともな不動産会社であれば大抵は請求されずに終わるはずです。

そもそもなぜ請求されないのかといえば、契約者自身が事前に鍵交換費用を支払って交換してもらってる上、鍵代をいちいち請求して揉めるなんてことは面倒くさいからです。

請求されるケース

契約者自身が鍵交換費用を払ったとはいえ、契約者にその鍵自体の買い取り請求権があるわけではありません。
賃貸借契約書を読んでも、「鍵交換費用を頂いたので、鍵の所有権はあなたになります。」なんていう契約はありません。
ですので本来、前提としては鍵の所有者は家主にあります。

特に、西日本では請求されるケースがあるようです。
ただし、請求のされ方は様々で直接鍵代を請求されることもあれば、詭弁で「失くしてしまった鍵代は頂かないので、その代わりここのクロス代いくらか頂けませんか?鍵代よりは安いです。」なんて実質鍵代を請求されるなんてことも。

そもそも本当に鍵交換がされているのか怪しいが・・?

鍵交換代をもらっていて実際に鍵交換を行っておらず鍵交換代を請求する不動産会社は詐欺行為に当たるため極めて珍しいといえます。
なので、普通はきちんと鍵交換を行っています

よっぽど高い鍵ならまだしも鍵本体の原価はたかだか知れています。そんなことで揉めるのはどこの不動産会社も避けたいはずです。

不動産会社が鍵交換を行うタイミング

鍵交換を行うタイミングは不動産会社によって様々です。
退去後すぐに鍵交換を行う不動産会社もあれば、入居直前に鍵交換を行う不動産会社もあります。

例えば学生街などは退去から次の入居までの期間が極端に短いため、すぐに鍵交換を含む部屋の修繕を行います。
ただ、もちろんそんな不動産会社でも決められない部屋があった場合で、、シリンダーや握り玉タイプの鍵を交換してから2~3年間未入居の部屋となると、野ざらしになっている外側の部品は錆びたりしてしまっていることがあります。

結論:ほとんどのケースでは請求されないがあったほうが確実

というように、ほとんどのケースで請求されないことが多いと思いますが、もちろんあるに越したはありません。
あれば少なくとも揉めることはないので、親、彼、彼女含む知人に貸してるなら退去日までになるべく返してもらうようにしておくと無難です。

ちなみに、合鍵をしれっと返しても即バレしますので、「すみません、失くしてます。」と、そこは正直に伝えるようにしましょう。

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