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自己破産したら部屋が借りられないってほんと?

  • 最近は、自己破産したら部屋が借りられないって聞いたけどほんと?
  • 頑張って事業すること決めたのに事務所を借りられないのは困る!
  • 保証人頼まれていいよと言ったけど、俺、自己破産者。。保証人になれるんかな?

私、2年前に自己破産したのですが部屋を借りられないって本当ですか?
ここ数年の間にたまに聞かれるようになりました。

結論から言うと、基本的には借りられるけど、借りられない場合もあります

この記事では具体的にどのようなパターンが借りれず、どのようなパターンだったら借りれるのかを解説します。

この記事を読んで頂いてうまく立ち回ってみてください。

まずは大前提、不動産屋に自己破産をしたことは基本的にはバレない

部屋探しをしている方が、仮に自己破産をしていても自分から自己破産をしたことを伝えなければ不動産会社(不動産仲介業者)にバレることはありません。

なぜなら不動産会社は、信用情報機関に加盟していないので、申込者の情報を照会することが出来ないからです。

仮に不動産会社に伝えたとしても、あなたは自己破産をしているから貸しません。なんていう不動産会社はほぼあり得ないと言えるでしょう。

よっぽど態度が横柄であれば話は別ですが、不動産会社における入居審査は基本的には対面審査になるので人柄を見て判断することが大半です。

自己破産した場合、なぜ借りられない場合があるの?

不動産会社の審査は、自己破産していたとしても問題ないとお伝えしましたが、ではなぜ借りられないことがあるのでしょうか。

数年前に自己破産を行った過去があれば、まず間違いなく信用情報に傷がついており、俗に言う金融ブラックと呼ばれる状態になっています。
ここ数年で今までのような人的保証(俗に言う保証人)ではなく、機関保証(俗に言う家賃保証会社)が主流となりつつあり、多くの不動産会社が機関保証を使うようになっています。

その影響もあり、信用情報機関に照会をする家賃保証会社の審査に引っかかることが原因です。

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自己破産をして借りられないパターン

ここでは、おおよそ家賃保証会社の審査落ちになるだろうと思われるパターンを解説していきます。

ただし、実際問題、保証会社によっては厳しい審査のところもあれば、緩い審査のところもあるので可能性はゼロとは言えません。
ゼロではないですが、可能性としては厳しいというのは間違いないでしょう。

申し込んだ際の家賃保証会社がCIC、JICCに加盟していた場合

信用情報機関に加盟しているこの場合のほとんどのケースでは保証審査落ちになると想像出来ます。

その代表は、

  1. オリコフォレントインシュア(CIC)
  2. エポスカード(CIC、JICC)
  3. ライフ安心保証(CIC、JICC)
  4. ジェイリース(JICC)

上記4社が申し込んだ際の家賃保証会社であるとかなり厳しい結果になります。

自己破産を行った場合、CICやJICCの信用情報機関にはその情報が最低でも5年の期間は掲載されます。よって、自己破産から丸5年が経過しているようであれば上記4社であっても、基本的には即審査落ちするようなことはなくなります。

5年、10年経過しても審査落ちとなるパターン

自己破産した際に、例えばオリコ系のローンを対象としてしまった場合には社内ブラックとなっているはずで、この場合は5年経過しようとも10年経過しようとも恐らく保証審査に通る可能性は低いです。

同様にエポスカードであれば、クレジットカードのエポスカードを破産対象とした場合、ライフ安心保証であればクレジットカードのライフカードや、消費者金融アイフルを破産対象とした場合は難しくなるでしょう。

このように親会社なり子会社なり関連会社(グループ会社)であれば基本的には情報の共有を行っていると思われるので審査通過は難しいと言われています。

今のところ、ジェイリースであれば金融系の関連会社はないため、5年経過後であれば審査可決する可能性は一気に高まります。
ただし、そんなジェイリースであっても、過去にジェイリースに弁済を行ってもらったような過去があれば話は別で、そのような場合は審査可決は難しいです。

自己破産をしていても借りられるパターン

申し込んだ際の不動産会社の審査で保証人が設定された場合

不動産会社は、信用情報機関に照会出来ませんし、不動産会社が指定するように保証人さえ設定すれば良いだけの話になりますので自己破産したことはまずバレませんし、まったく問題なく入居審査に可決します。

ただし、2020年4月民法改正から人的保証を行う不動産会社はかなり減ったのでケースとしては少ないかもしれんね。

家賃保証会社が信用情報機関に加盟していない場合

ラッキーと言えるこのケースでは、まったく問題なく入居審査に可決すると予想出来ます。

例えば全保連、フォーシーズ、日本セーフティなどの上記4社とは違う保証会社であれば自己破産していた過去があっても問題ありません。

不動産会社はいくつかの家賃保証会社と提携していますので、もし、仮に信用情報機関加盟の保証会社審査に落ちたとしても、申込者の人柄を見て他の保証会社で再審査してくれることもあります。

保証審査に落ちた理由を不動産会社に聞いても答えてくれません

家賃保証会社も申込者が自己破産していることや金融ブラックな状態であった結果を不動産会社の方に伝えることはありません。

したがって不動産会社の方には審査に落ちた理由が分かりませんので、審査に落ちた理由を聞いても答えてくれません、というよりは答えれません。

不動産会社の方とはいえ、特に若手の賃貸担当者は金融ブラックという意味も理解していない方が大半になりますので、あまり問い詰めないようにしましょう。

部屋が借りられなかったら次の不動産会社へ行こう

自己破産していたとしても、基本的にはお部屋を借りることは出来ます。

同じエリアであっても不動産会社によって、提携している家賃保証会社は全く異なることが基本ですので、最初に不動産会社の保証審査に通らなかったとしてもあまり気を落とさず、次の不動産会社へ行きましょう。

不動産会社を何件か回れば、必ずいつかは借してくれる不動産会社が現れるので面倒でも回ってみることをおすすめします。

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